2014.8.21
 

 

第14回世界女子ソフトボール選手権大会

日本、予選リーグを7戦全勝で通過!
決勝トーナメント初戦でオーストラリアと対戦

 






予選リーグもいよいよ大詰め。最終戦を迎えた


日本、予選リーグ最終戦の相手はチェコ



チェコは決勝トーナメント進出の可能性があり、応援団も必死の声援!

  日本は初回、峰幸代のタイムリースリーベースで2点を先制!



日本はその後も着々と加点。徐々にリードを広げた



投手陣も3投手が持ち味を発揮、チェコ打線を完封した



6回コールド勝ちを決めるタイムリーを放った河野美里。
喜びも束の間、「本当の勝負」がここからはじまる!

 


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 「第14回世界女子ソフトボール選手権大会」(オフィシャルサイトはこちら)7日目、ここまで無傷の6連勝で最終戦を待たずに予選リーグ・セクションA1位通過を決めている女子日本代表(代表メンバーはこちら)は、予選リーグ第7戦(最終戦)でチェコと対戦(大会スケジュールはこちら)。チェコはこの試合に勝てば、予選リーグ・セクションAの3位に浮上。敗れれば、キューバと同率に並び、直接対決の結果でキューバに勝利しているチェコが4位に滑り込み、いずれの場合も決勝トーナメント進出が決まる。
 ただし、この試合の後に行われるニュージーランド対プエルトリコ戦でニュージーランドが勝利した場合には、チェコ、キューバ、ニュージーランドの3チームが3勝4敗の同率4位に並び、3チームの直接対決の結果はいずれも1勝1敗。ここでは決着がつかず、同率で並んだ3チームの直接対決における失点で順位を決めることになり、この場合は、ニュージーランドが失点4、キューバが失点6、チェコが失点10という結果となり、ニュージーランドが4位で決勝トーナメントへ駒を進めることになる。
 チェコとしては、この試合で日本に勝ち、文句なく決勝トーナメント進出を決めたいところだ。

・大会第7日(8月21日/木)
〈予選リーグ第7戦〉
  1 2 3 4 5 6
チェコ 0 0 0 0 0 0 0
日 本 2 2 0 0 1 2x 7
※大会規程により6回得点差コールド
日本: 山根佐由里(2回)・○藤田倭(2回)・中野花菜(2回)−峰幸代・佐藤みなみ
長打: 〔三塁打〕峰幸代、坂元令奈 〔二塁打〕山田恵里、森さやか

 この日は久々の晴天に恵まれ、珍しく予定通り、17時30分に試合がはじまった。日本の先発は山根佐由里。決勝トーナメント進出に燃えるチェコの打線を、冷静にテンポのよいピッチングで打ち取る三者凡退の滑り出し。守備から「試合のリズム」を作り出した。

 日本はその裏、一死から2番・西山麗が四球を選び、出塁。二死後、4番・山田恵里のレフト前ヒットで一塁走者が一気に三塁を陥れ、打者走者も二塁へ進塁。ここで5番・峰幸代が左中間を深々と破るタイムリースリーベースを放ち、この回2点を先制した。
 日本は続く2回裏にも、7番・坂元令奈のライトオーバーの三塁打で追加点のチャンスをつかむと、8番・永吉理恵がレフト前へタイムリーを放ち、1点を追加。次打者の内野ゴロ、ライトフライの間に三塁へ進み、2番・西山麗の一・二塁間を破るタイムリーでさらに1点を加え、4点差にリードを広げた。

 守っては、先発・山根佐由里、2番手・藤田倭、3番手・中野花菜が仲良く2イニングずつを投げ、無失点の投手リレー。チェコ打線に得点を許さない。

 打線は5回裏、7番・坂元令奈の犠牲フライで5点目を挙げ、6回裏には、代打・森さやか、2番・市口侑果、3番・河野美里の3連続長短打で2点を奪い、7点差とし、6回コールド勝ちが成立。予選リーグ最終戦も快勝し、7戦全勝。予選リーグ・セクションA1位で決勝トーナメントに進出。初戦で予選リーグ・セクションB2位のオーストラリアとの対戦が決まった。

 予選リーグ最終日、決勝トーナメント進出を巡る争いは、セクションAは7戦全勝の1位・日本、6勝1敗で2位のカナダ、4勝3敗で3位の中国、最終戦でプエルトリコを3−1で破り、チェコ、キューバと3勝4敗の同率に並び、直接対決の失点差で4位に滑り込んだニュージーランドの4チームが決勝トーナメントへ駒を進めることになった。
 セクションBは、アメリカが7戦全勝の1位、6勝1敗のオーストラリアが2位、4勝3敗のチャイニーズタイペイが3位となり、最終戦のボツワナ戦で勝利を収め、4勝3敗の同率に並んだホスト国・オランダが、直接対決の結果で4位となった。

 いよいよ「最後の決戦」の時を迎える。明日も天候が荒れ模様との予報があり、日本対オーストラリアは早朝9時、アメリカ対カナダの一戦は9時30分に繰り上げられ、試合を行うことになった。
 雨に振り回され、コロコロ変わるスケジュールへの対応に追われた今大会。最後までそれは続きそうな気配だが、「世界チャンピオン」日本には、そんなことに動揺し、左右されてしまうような選手は一人もいない。
 試合開始が早朝だろうが、深夜だろうが……勝つしかないのだ。

 

第14回世界女子選手権大会 予選リーグ第7戦

チェコ戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 3B 山本 優 ルネサスエレクトロニクス高崎 5
2 SS 西山 麗 日  立 3
3 RF 河野美里 太陽誘電 9
4 CF 山田恵里 日  立 11
5 峰 幸代 ルネサスエレクトロニクス高崎 2
6 DP 佐藤みなみ 太陽誘電 26
7 2B 坂元令奈 トヨタ自動車 6
8 LF 永吉理恵 デンソー 8
9 1B 大久保美紗 ルネサスエレクトロニクス高崎 10
FP 山根佐由里 トヨタ自動車 20

※選手交代
2回裏 代走 西山OUT→市口侑果(ルネサスエレクトロニクス高崎)IN
2回裏 代打 山田OUT→長楓]未(トヨタ自動車)IN
3回表 投手交代 山根OUT→藤田倭(太陽誘電)IN
3回表 守備交代 代走の市口がショート、代打の長浮ェセンターの守備に入る
5回表 投手交代 藤田OUT→中野花菜(ルネサスエレクトロニクス高崎)IN
5回裏 代打 峰OUT→国吉早乃花(豊田自動織機)IN
6回表 守備交代 峰OUT→DP・佐藤みなみがキャッチャーの守備を兼務し、国吉早乃花がOPO(打撃専門選手)となる
6回裏 代打 山本OUT→森さやか(ルネサスエレクトロニクス高崎)IN



予選リーグ戦績表

セクションA カナダ 中国 キューバ チェコ 日本 ニュージーランド プエルトリコ ロシア 勝数 敗数 得点 失点 順位
カナダ ○2-0 ○7-0 ○8-1 ●0-4 ○8-1 ○3-2 ○11-0 39
中国 ●0-2 ○2-0 ●0-2 ●0-4 ○7-0 ○1-0 ○8-1 18
キューバ ●0-7 ●0-2 ●3-6 ●0-9 ○1-0 ○3-1 ○5-3 12 28
チェコ ●1-8 ○2-0 ○6-3 ●0-7 ●3-7 ○3-1 ●0-3 15 29
日本 ○4-0 ○4-0 ○9-0 ○7-0 ○9-0 ○9-2 ○5-0 47
ニュージーランド ●1-8 ●0-7 ●0-1 ○7-3 ●0-9 ○3-1 ○5-1 16 30
プエルトリコ ●2-3 ●0-1 ●1-3 ●1-3 ●2-9 ●1-3 ●1-2 24
ロシア ●0-11 ●1-8 ●3-5 ○3-0 ●0-5 ●1-5 ○2-1 10 35
※チーム名の掲載順は公式サイト(アルファベット順)に準ずる。
4位〜6位の決定は同率で並ぶチームの直接対決の失点差による(失点の少ないチームの順位が上となる)


セクションB オーストラリア ボツワナ チャイニーズ
タイペイ
ドミニカ共和国 イギリス イタリア オランダ アメリカ 勝数 敗数 得点 失点 順位
オーストラリア ○17-0 ○2-1 ○7-0 ○9-0 ○10-0 ○4-0 ●2-4 51
ボツワナ ●0-17 ●0-9 ●1-11 ○5-3 ●0-6 ●0-12 ●0-7 65
チャイニーズ
タイペイ
●1-2 ○9-0 ●0-7 ○7-0 ○1-0 ○5-4 ●1-5 24 18
ドミニカ共和国 ●0-7 ○11-1 ○7-0 ○14-6 ●2-3 ●1-14 ●0-10 35 41
イギリス ●0-9 ●3-5 ●0-7 ●6-14 ●0-9 ●3-9 ●0-11 12 64
イタリア ●0-10 ○6-0 ●0-1 ○3-2 ○9-0 ●1-8 ●0-7 19 28
オランダ ●0-4 ○12-0 ●4-5 ○14-1 ○9-3 ○8-1 ●0-10 47 24
アメリカ ○4-2 ○7-0 ○5-1 ○10-0 ○11-0 ○7-0 ○10-0 54
※チーム名の掲載順は公式サイト(アルファベット順)に準ずる。
3位・4位、5位・6位の決定は同率で並ぶチームの直接対決の勝敗による(勝者の順位が上となる)


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