2014.8.9
 

 

 

女子日本代表
「第14回世界女子選手権大会」
結団式・壮行会挙行される!

 






8月7日(木)、「第14回世界女子選手権大会」の
日本代表選手団 結団式・壮行会が挙行された


結団式・壮行会には多くの報道関係者も詰めかけ、
大会へ向けた注目の大きさを感じさせた



報道関係者に囲まれる選手たち。大会への思いを語る

  「エース」上野由岐子は、野球・ソフトボール「不毛の地」と
いわれるヨーロッパでの大会だからこそ、ソフトボールの
「真の魅力」を見せ、伝えられる大会にしたいと意気盛ん!



目標は「世界一」「連覇」しかない!

 


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 来る8月15日(金)〜24日(日)、オランダ・ハーレムで開催される「第14回世界女子選手権大会」に出場する女子日本代表の結団式・壮行会が、千葉県成田市・成田東武ホテルエアポートで催され、チーム関係者や多くの報道関係者が列席。「決戦の地」へ向かう選手団を送り出した。

 結団式・壮行会の冒頭では、主催者を代表し、公益財団法人日本ソフトボール協会・煖エ清生専務理事が挨拶に立ち、「選手の皆さんが北米遠征を行っている頃、私も男子U19日本代表が出場した『第10回世界男子ジュニア選手権大会』の日本選手団の団長として大会に同行していた。男子U19日本代表は、優勝したアルゼンチンに敗れ、3位に終わったが、その大会の開催地であったカナダ・ホワイトホースは、女子日本代表の皆さんが2年前に42年ぶりの『王座奪回』を果たし、『世界一』を手にした場所であったことから、現地の方々に『あのときの日本は強かった』とお褒めの言葉をいただいた。今大会でも、その『強さ』を見せてくれることを確信しているし、『野球・ソフトボール不毛の地』といわれるヨーロッパで、ソフトボールという競技が持つ魅力、楽しさ、面白さをヨーロッパの人々に伝えてほしいと思っている。日本の『強さ』を世界中に示すと同時に、ヨーロッパにおけるソフトボール競技の普及・発展につなげ、それが2020年東京オリンピックでのオリンピック競技復帰へとつながってくれることを期待している」と、選手たちを激励した。

 この後、代表選手の紹介が行われ、当初は宇津木麗華ヘッドコーチが一人ひとり代表選手の名前を読み上げる形での紹介が予定されていたが、急遽自己紹介に切り替えられ、最初に自己紹介を行った上野由岐子選手が、「チーム最年少の上野由岐子です!」とはじめたことから、会場は笑いに包まれ、終始和やかな雰囲気の中、自己紹介が続き、最後に「チーム最年長を務めさせていただきます(???)中野花菜です」という、もはや何だかわからない!?自己紹介で締めくくってみせた。

 続いて、来賓を代表し、ミズノ株式会社ダイアモンドスポーツ事業部 営業販促部 課長・長瀬良幸氏が挨拶に立ち、「やはり勝負というものは勝たなくてはならない。世界選手権連覇という目標が、どれだけ重く大きなものであるか承知の上で、皆さんには『連覇』を成し遂げてほしいと思っている。『世界一』であることで、ソフトボールという競技への注目も集まり、より多くの人たちにこの競技のことを知ってもらうことができる。2020年東京オリンピックでのオリンピック競技復帰をめざすためにも、『世界一』であり続けることが重要であり、勝つことで競技の盛り上がり、注目度が上がってくる。だからこそ、皆さんには、是が非でも『連覇』を成し遂げてほしいと願っているし、また、それをやり遂げることができる皆さんでもあると信じている」と、連覇への期待を語った。

 この後、ルネサスエレクトロニクス高崎、太陽誘電の「ホームタウン」であり、今大会でも多くの代表選手を送り込んでいる群馬県ソフトボール協会・高橋義明副会長が、「乾杯」の音頭をとり、歓談のひとときがもたれた。

 この時間を利用してテレビ局をはじめとする報道関係者が選手たちを囲んで取材。大会に向けた抱負やオリンピック復帰への思いなどを引き出そうと取材活動も進められた。

 さらに、宇津木麗華ヘッドコーチ、大久保美紗キャプテンが「決意表明」を行い、まず宇津木麗華ヘッドコーチが「前回大会では42年ぶりの世界選手権優勝、世界一を勝ち獲ることができ、本当に感動したし、嬉しい思いをさせていただきました。北京オリンピックの金メダリストである上野由岐子、山田恵里、西山麗、すでに『ベテラン』といわれる域に達した選手たちが、こうしてまだ『日本代表』に名を連ね、元気な姿を見せてくれていることを何よりも嬉しく思います。それだけに2020年のオリンピック競技復帰が実現し、彼女たちが『ピッチャー交代、私』『代打・俺』といった形で、選手としてはもちろん、指導者としてもソフトボールに携わっていてくれたら……と切に願います。そのとき、私はその場所にはいないと思いますが、ここにいる選手たちが一人でも多くその舞台に立ち、女子日本代表の誇りと伝統を受け継いでいってほしいと願っています。私たちは常に勝つことを義務づけられ、勝って当然というプレッシャーの中で戦っていますが、勝つことを求められる、優勝を義務づけられる、これはある意味では幸せなことでもあります。そして、彼女たちにしかできないことでもあると思っています。今、ここで選手たちが見せてくれている笑顔を、大会でももっともっと見られるように、最後まで笑顔でいられるように、優勝して帰ってきたいと思います」と、大会へ向けた思い、オリンピック競技復帰への思いを語った。

 大久保美紗キャプテンは、「私たちの目標は一つ『世界一』となることです。その思いをチーム全員が強く持って今日までやってきました。『世界一』になるためには、一人ひとりが全力を尽くし、与えられた自らの役割・責任を果たすと同時に、チーム全員が同じ方向を向き、心を一つにして戦う必要があります。若手選手からベテランまで、『世界一』となるために、何が必要か、何をすべきか、話し合い、コミュニケーションを取り合いながら、北米遠征、大垣国際女子ソフトボール大会と、一試合一試合、試合を重ねるごとに、チームが『一つになってきた』と手応えを感じています。支えてくださる皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、この『最高の仲間』とともに『最高の結果』を手にして帰ってきたいと思います」と、力強く大会へ向けた決意を語った。

 翌日(8月8日/金)、成田空港から「決戦の地」オランダ・ハーレムへと旅立った女子日本代表。「連覇」へ……もうすぐ大会の幕が開く!