2014.6.23
 

 

女子日本代表
「侍ジャパン」仕様の新ユニフォーム作成!
世界選手権連覇、アジア大会4連覇へ挑む!



「第14回世界女子ソフトボール選手権大会」
「第17回アジア競技大会−ソフトボール競技」の
記者会見が東京・岸記念体育会館で行われた。


記者会見にはたくさんのメディアが取材に駆けつけた



大会への抱負を語る宇津木麗華ヘッドコーチ

  選手一人ひとりが大会へ臨む決意を語り、「連覇」を誓った



“侍ジャパン”とコラボレーションしたユニフォームに身を 包んだ選手たち。大会への決意も新たに「必勝」を期す!



“侍ジャパン”のロゴ、“侍ジャパンダイヤモンドストライプ”を使用した ユニフォームで2020年オリンピック競技復帰と連覇へGO!!!



この記者会見に合わせ、「ソフトボール女子日本代表公式
Ustreamチャンネル」を開設! 新たな展開に乞うご期待!!

 
 


Broadcast live streaming video on Ustream


 6月23日(月)、公益財団法人日本ソフトボール協会は、東京・岸記念体育会館で記者会見を行い、平成26年度の女子日本代表選手の発表、「第14回世界女子選手権大会」出場選手、「第17回アジア競技大会」出場選手を発表。併せて野球の「侍ジャパン」とコラボレーションした新ユニフォームの発表を行った。

 公益財団法人日本ソフトボール協会は、去る5月29日(木)、「平成26年度第2回理事会」を招集。その席上で、「平成26年度女子日本代表選手」(19名)の名簿が選手強化本部会から提出され、この候補選手の中から、来る8月15日(金)〜24日(日)、オランダ・ハーレムで開催される「第14回世界女子選手権大会」の出場選手(17名)、9月27日(土)〜10月2日(木)、韓国・仁川で開催される「第17回アジア競技大会」の出場選手(15名)が審議され、理事会は原案通りこれを承認。理事会終了後、正式に発表された。(女子日本代表選手名簿はこちら

 6月23日(月)には、その記者発表が行われ、公益財団法人日本ソフトボール協会からは、煖エ清生専務理事、女子日本代表・宇津木麗華ヘッドコーチ、キャプテン・大久保美紗選手、「エース」上野由岐子選手、打線の中心となる山田恵里選手が記者会見に出席した。

 記者会見では、まず煖エ清生専務理事が挨拶に立ち、今後の強化スケジュール(女子日本代表の強化スケジュールはこちら)やオリンピック競技復帰をめざし、野球とソフトボールが「一つの競技」として協調・協力して復帰活動に取り組んでいることを示すため、野球日本代表「侍ジャパン」が使用している「JAPAN」ロゴ、侍ジャパンダイヤモンドストライプを使用した女子日本代表の新ユニフォームを作成したことが発表された。

 この記者会見に際して、日本野球機構会長であり、日本プロフェッショナル野球組織・熊撫泄Fコミッショナーが、「野球・ソフトボールはWBSC(世界野球ソフトボール連盟)を発足させ、『一つの競技』として五輪復帰をめざしています。今回、日本ソフトボール協会から「野球日本代表“侍ジャパン”と同じロゴをつけてプレーしたい」という要望があり、協力させていただきました。侍ジャパンロゴを使うことで、野球とソフトボールの一体感を感じていただければ嬉しく思います」とコメントを寄せ、「2020年東京五輪での競技復帰は我々の悲願でもあります。NPB(日本野球機構)は、これからもWBSCおよびIBAF(国際野球連盟)の一員として、野球とソフトボールがさらに国際的に発展するために最大限の協力をしたいと考えています」と結んだコメントが文書で配布された。
 “侍ジャパン”とコラボレーションした「新ユニフォーム」は、8月1日(金)〜3日(日)、岐阜県大垣市で開催される「大垣国際女子ソフトボール大会(大垣カップ)」(大垣国際女子ソフトボール大会(大垣カップ)の大会スケジュールはこちら)でお披露目され、8月15日(金)〜24日(日)、オランダ・ハーレムで開催される「第14回世界女子選手権大会」(第14回世界女子選手権大会の大会スケジュールはこちら)、9月27日(土)〜10月2日(木)、韓国・仁川で開催される「第17回アジア競技大会」の3大会で着用されることになる。

 続いて、宇津木麗華ヘッドコーチが大会への抱負を語り、「野球の“侍ジャパン”とコラボレーションする形で新しいユニフォームが作られ、選手たちがこのユニフォームを身にまとい、世界選手権、アジア大会という大舞台で戦えることを光栄に思います。野球とソフトボールが一体となってオリンピック競技復帰へ向け、活動していることを世界中の人々にアピールする良い機会だと思いますし、その上で、ソフトボールという競技が持つ魅力、楽しさ、面白さを余すところなくお見せできるような戦いをし、世界選手権連覇と4大会連続のアジア大会金メダル獲得を成し遂げられるよう頑張ります!」と、大会へ臨む決意を述べた。

 チームの「エース」である上野由岐子投手は、「世界選手権、アジア大会ともに優勝できるようチーム一丸となって戦いたい。2020年オリンピック競技復帰へ向け、少しでもアピールできるよう頑張りたいと思います」と語った。「徐々にチームにおいて求められる役割も変わり、任された試合をしっかりと投げることはもちろんですが、若い選手たちにチャンスを与えられるよう、その機会を作ったり、後押ししていくことも考えたいと思っています」とも語った。

 キャプテンを務める大久保美紗選手は、「私自身にとって世界選手権は2度目であり、アジア大会は初めての経験となります。キャプテンという重責を担うことになりますが、私自身は『つなぎ役』として、打線にあっては、前の打者と後ろの打者を文字通りつなぎ、守備では内外野をつなぎ、チームにおいてはコーチングスタッフと選手をつなぎ、選手同士をつなぎ、チーム全員の心を一つにして戦いたいと思っています」と、キャプテンとしてチームを牽引し、まとめていくための心情を語った。

 打線の中心となる山田恵里選手は、「ソフトボールは投手力で8割〜9割決まる、と言われる中で、その投手陣を少しでも楽にできるよう打線で援護していきたい」と打線の軸となり、チームを引っ張る決意を語り、「やる以上は世界選手権もアジア大会も目標は優勝しかない。結果を出すということは『大前提』で、その上で、日本の試合を見てくれた人たちに勇気や感動を与えるようなプレーをしたい」と大会へ臨む決意を語った。

 “侍ジャパン”とコラボレーションした新ユニフォームについて、上野由岐子投手は、「帽子、ヘルメットの『J』の一文字にインパクトがありました。今までのソフトボールのユニフォームでは、「JAPAN」と表記されることが多く、その『J』一文字に込められた思いというか、日本を代表し戦うこと、野球と一緒になってオリンピック競技復帰をめざすんだという思いを強くしました」と感想を述べた。

 大久保美紗選手は、「今までテレビで見ていた野球の“侍ジャパン”と同じロゴのユニフォームを着ることができるのは、とても光栄ですし、改めて身の引き締まる思いです」と語った。

 山田恵里選手も、「“侍ジャパン”と同じロゴのユニフォームを着られることは、本当に光栄なことだと思いますし、それに恥じないプレーをしなければならないとも思います。また、これが少しでも2020年オリンピック競技復帰につながってくれれば……と思いますし、つなげていかなくてはならないとも思います」と固い決意を滲ませた。

 宇津木麗華ヘッドコーチは、「チーム編成、代表選手の選考においても、2020年を意識した選考を行い、投手では上野由岐子に次ぐ、球速を誇る藤田倭。昨年の世界ジュニア選手権の優勝投手でもある中野花菜。野手では、ジュニア世代(U19)で日本代表として世界の舞台で戦った経験のある長楓]未、市口侑果ら『次世代を担う選手』を選びました。特に、長楓]未は日本リーグにデビューしてからの3年間、数々の日本リーグ個人タイトルを獲得するなど申し分のない成績を残している選手であり、代表チームを率いる者としては待望久しかった選手でもあります。チーム事情等もあり、なかなか代表でプレーする機会に恵まれていませんでしたが、今回、代表入りが実現し、私としても非常に嬉しいし、楽しみにしている選手です」と、2020年を見据え、若手選手たちの活躍に期待を寄せていた。

 2008年の北京オリンピック金メダリストである上野由岐子投手、山田恵里選手には、あれから6年が経ち、もし6年後の2020年東京オリンピックで競技復帰が叶った場合、その去就についての質問が飛んだが、「6年という月日は決して短いものではなく、今から「それを目標に」とか、「必ずその舞台に」とか、いえる類いのものではないと思っています。もちろん、もう一度金メダルを手にしてみたい……という気持ちはありますが、そのとき、自分自身がプレーできる状況にあるかどうかはわかりません。もしかしたら指導者としての道を歩いている可能性もあります。今、言えることは、1年1年を精一杯にプレーして積み重ね、もしそのときを迎えることができれば……というだけで、それ以上のことは考えられません」と、両選手とも口を揃えた。

 また、記者会見では、新たに開設する「ソフトボール女子日本代表公式Ustreamチャンネル」(http://www.ustream.tv/channel/jsawomen)についての紹介も行われた。今後、女子日本代表チームの映像を中心とした情報は、こちらを通じて発信されることになり、「大垣国際女子ソフトボール大会」(大垣カップ)のライブ配信や「第14回世界女子選手権大会」のダイジェスト映像等の配信を予定。この記者会見の様子も、この「ソフトボール女子日本代表公式Ustreamチャンネル」で視聴可能であること等が紹介された。

 世界選手権連覇とアジア大会4連続金メダル獲得に挑む女子日本代表。「オリンピック競技復帰」をアピールするためにも、まずは「勝つ」ことで存在感を示し、「侍ジャパン」とのコラボレーションの話題やソフトボールという競技のPRへとつなげていかなければならない。
 「勝つ」ことだけでは道は拓かれない。しかし……「勝つ」ことができなければ、誰も見向きもしてはくれない。「勝つ」ことによってソフトボールがニュースとなる。ニュースが報じられてはじめて、それに付随する話題も取り上げられることになる。
 

だからこそ……勝たねばならない!