2013.6.5

 

 

 


ぎふ清流国体開催記念
第2回東アジアカップ
女子ソフトボール大会
開催記者会見を実施



6月4日(火)、「ぎふ清流国体開催記念第2回東アジアカップ
女子ソフトボール大会」の記者会見が、岐阜県庁で行われた



大会の公式ロゴマーク。
大会には、中国、チャイニーズタイペイ、韓国、
日本の代表チームと大学日本代表の5チームが参加し、
覇が競われる



大会ポスターもこの日の記者会見で初披露された



記者会見後、岐阜県・古田肇知事を囲んで記念撮影。
ソフトボールの魅力を再認識させるような大会にしたい

 
 

 去る6月4日(火)、「ぎふ清流国体開催記念 第2回東アジアカップ女子ソフトボール大会」の開催記者会見が、岐阜県庁で行われた。
 「ぎふ清流国体開催記念 第2回東アジアカップ女子ソフトボール大会」は、来月4日(木)〜7日(日)、岐阜県揖斐川町・揖斐川建康広場ビッグランドを会場に開催が予定されている大会で、中国、韓国、チャイニーズタイペイを招き、日本からは女子日本代表、大学女子日本代表の2チームが参加する。

 記者会見には、大会会場となる開催地・揖斐川町を代表し、宗宮孝生町長が、主催者を代表して、公益財団法人日本ソフトボール協会・笹田嘉雄専務理事、チームを代表して、女子日本代表の宇津木麗華ヘッドコーチ、上野由岐子選手が出席。地元・岐阜県ソフトボール協会の理事長であり、公益財団法人日本ソフトボール協会の理事でもある煖エ清生氏が司会・進行を務め、記者会見が行われた。

 記者会見の席上、宇津木麗華ヘッドコーチは、「昨年の世界選手権では、『優勝するため』にベテラン主体のチーム編成を行い、狙い通り、優勝を勝ち獲ることができました。今回のメンバーはそれに比べると、だいぶ若返り、2020年のオリンピックを見据えたメンバーとなりました(笑)」と冗談めかして語ったが、5月29日に行われたIOC(国際オリンピック委員会)理事会で、2020年オリンピック実施競技の「最終候補」に、レスリング、スカッシュとともに野球・ソフトボールが選ばれたことを受け、宇津木麗華ヘッドコーチは、早くも「2020年オリンピック」に思いを馳せており、笑顔の裏に、オリンピック競技復帰への切なる願いが感じられた。
 また、岐阜県、そして会場となる揖斐川町への「思い」を語り、「私が日本代表のヘッドコーチになって、最初に強化合宿の招致を申し出てくれたのが岐阜県であり、岐阜県はその後、何度も強化合宿やテストマッチを行わせてもらった『縁』のある場所で、岐阜県、揖斐川町はじめ大垣市、羽島市、ぎふ清流国体でソフトボールの会場地になった市・町のご支援・ご協力があってこそ、42年ぶりという世界選手権優勝を成し遂げることができたのだと心より感謝しています」と謝意を表した。
 その上で、「岐阜県は、昨年の『ぎふ清流国体』での優勝をはじめ、数々の大会で優勝を飾った『ゲンの良い場所』でもあります。ここから、日本代表の『新たな一歩』を踏み出せるということを嬉しく思いますし、何か不思議な『縁』で結ばれているように思います。それだけに『世界一』のチームとして、それに相応しい試合をお見せしたいと思いますし、『ソフトボールはやっぱり面白い』『オリンピックで行われるに相応しい競技だ』ということを証明するような試合をしたいと思います」と、大会へ向けた意気込みを語った。

 上野由岐子投手は、「自分の名前に『岐』の文字がある通り、私も何か不思議な『縁』を感じます。2020年オリンピック実施競技の『最終候補』に選ばれたタイミングでもあり、東アジアの強豪国が集い、開催されるこの大会でも、アジアの仲間たちと一緒に、オリンピック競技復帰へ向けたメッセージを発信していけたら……と思っています」と、オリンピック競技復帰へ向けた活動への意欲を語った。
 また、「ソフトボールの楽しさ、面白さ、その魅力を再認識してもらえるような試合をしたいと思います。それこそが何よりのオリンピック競技復帰への『メッセージ』になると思いますし、そうできるよう頑張りたいと思います」と大会へ向けた「思い」を語った。

 記者会見では、公益財団法人日本ソフトボール協会と開催地・揖斐川町がタッグを組み、大会の開催に備え、「大会特設サイト」開設の準備を進めていることも発表された。この特設サイトでは、「Ustream」を通じた試合のライブ配信(生中継)や「YouTube」を利用した日本戦(女子日本代表・女子大学日本代表戦)のダイジェスト映像の配信等が行われる予定であり、試合結果はもちろん様々な情報が、その特設サイトを通じて世界中に発信されていくことになる。

 5月29日(水)、日付が変わろうかというときに飛び込んできた嬉しいニュース。野球・ソフトボールが2020年オリンピック実施競技の「最終候補」に残ったという。
 もちろん、まだ何か「決まった」わけではない。投票結果の詳細を聞けば、やはりレスリングが様々な面で強く、今後の見通しは決して楽観できるものではない。

 それでも……「可能性」は残った。まだ、道は開かれている。9月、IOC総会まで、できることをやろうではないか。その意味でも、この東アジアカップを成功させなければならない。
 政治的にはかつてない緊張状態にある東アジアの近隣各国が日本に集い、ソフトボールを通じて、触れ合い、語り合うことができる。ソフトボールを通じてなら「仲間」であり、「友人」であることができる。これだけでも大きな意味があるのではないか。

そう……ソフトボールは、それだけ「大きな力」を持ったスポーツなのである。

だからこそ……ソフトボールが行われるべき「舞台」は、「オリンピック」こそ相応しい。