2012.6.14
 

 

女子大学日本代表レポート

開催迫る!
第1回東アジアカップ!!
女子大学日本代表、強化合宿を実施


6月12日(火)・13日(水)の両日、東京国際大学・
坂戸キャンパスで女子大学日本代表の合宿を実施

「第1回東アジアカップ」へ向け、「最後の調整」を行った

日本女子リーグ1部の強豪・太陽誘電の胸を借り、
「国際レベル」を想定した実戦練習が繰り返された

降り続く雨の中、一分一秒を惜しむように
「本番並み」の全力プレーが展開された

合宿最終日、最後の調整に汗を流す

投手陣は「国際大会特有のストライクゾーン」を
生かしたピッチングができるか否かがカギを握る


利根川ヘッドコーチから各国の代表レベルとの
対戦を想定した戦い方が指示され、確認された

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 去る6月12日(火)・13日(水)の両日、埼玉県坂戸市・東京国際大学坂戸キャンパスで、「第1回東アジアカップ」(6月15日(金)〜17日(日)・韓国・大邱で開催)に出場する女子大学日本代表が、大会へ向けた強化、最終調整を行った。

 この合宿には、4月20日(金)〜22日(日)3日間、静岡県伊豆市・天城ドーム・野球場で開催された「平成24年度 女子大学日本代表チーム選手選考会(第1回東アジアカップ出場選手選考会)」での厳しい選考を経て、全国各都道府県から集結した68名もの参加者から選び抜かれた女子大学日本代表17名が参加。「第1回東アジアカップ」への出発直前、代表選手のコンディションがチェックされ、「日本代表」としてのチーム戦術等の最終確認が行われた。

 本年度からスタートする「東アジアカップ」は、日本、中国、台湾、韓国の4カ国が参加して行われる国際大会で、国際的に見てもソフトボールが盛んで競技力の高い東アジア地域の4カ国が集まり、さらなるレベルアップを図るとともに、オリンピック、アジア競技大会等と同じように「総合競技大会」として開催されている「東アジア競技大会」でのソフトボール競技の実施をめざし、それを一つのステップとして、東アジアからオリンピック競技復帰へのムーブメントを起こしていこうとの趣旨のもと、創設された大会である。
 その記念すべき「第1回大会」が、6月15日(金)〜17日(日)、韓国・大邱で開催され、それを皮切りに、来年は日本、次に中国、その次が台湾と4カ国持ち回りでの開催が予定されている。

 大会には、日本を除く3カ国が代表チームでの参加を表明。特に、中国、台湾は、この「第1回東アジアカップ」の後、7月13日(金)〜22日(日)、カナダ・ホワイトホースで開催される「第13回世界女子選手権大会」へ向けた強化・調整も兼ね、「ベストメンバー」で大会へ臨んでくる。日本は、「女子日本代表」に次ぐカテゴリーである「女子大学日本代表チーム」が大会に参加。各国の「代表チーム」と対戦することになる。

 女子大学日本代表チームを率いる利根川勇ヘッドコーチ(日本体育大学女子ソフトボール部監督)は、「各国の代表チームが相手とはいえ、やる以上はもちろん『勝ちに行く』つもりで戦う。大会に参加し、経験を積ませてもらった……それだけで終わるつもりはない」と、1999年の「第6回世界女子ジュニア選手権大会」で女子U19日本代表を率い、「世界の頂点」に立ち、高校・大学のカテゴリーで数々の国内主要タイトルを獲得し、輝かしい経歴を持つ「名将」は、各国の代表チームを相手にしても、一歩も引かず、徹底抗戦の構え。虎視眈々と「勝機」を狙っている。

 この合宿でも、悪天候で計画通りに進まぬスケジュールの中、初日は日本女子リーグ1部の強豪・太陽誘電の胸を借り、実戦練習。当初は2日で3試合のテストマッチを予定していたが、降り続く雨とグラウンドコンディションを考慮し、実戦形式での練習に切り替え、実施された。
 選手たちは、降り続く雨の中、一分一秒を惜しむように懸命にプレー。実戦形式の練習の中で、様々に変わっていく状況に対し、選手個々がどんなプレーをすることができるのか、打順における適性はどうか、どんな特徴を持っているか、コーチングスタッフの厳しい目が注がれ、選手の適性や能力把握が進められた。
 翌日の練習では、国際大会特有のアウトコースに広いストライクゾーンを想定し、ピッチャーにはそのストライクゾーンを有効に生かしたピッチングの組み立てを指示すると同時に、打者にはそのストライクゾーンにどう対応すべきか、といった練習が繰り返され、利根川ヘッドコーチから個々の選手の特徴や持ち味を生かしながら、いかに国際大会特有のストライクゾーンへ対応し、ピッチングを組み立てるべきか、具体的な指示が送られていた。

 選手たちは、午前中の練習を終えると、バスで成田空港へ移動。一路、「決戦の地」韓国・大邱へと飛び立った。
 大会は15日(金)、開幕。開幕初戦でまず中国と対戦、この日はダブルヘッダーとなり、台湾とも対戦。翌日の韓国戦で予選リーグを終了し、予選リーグの順位に従って決勝トーナメントへ進出。ページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で行われる決勝トーナメントの結果で最終順位が決定する。
 女子大学日本代表の戦いに注目し、声援を送ろう! 頑張れ! ニッポン!!


第1回東アジアカップ大会スケジュール
 
韓国・大邱 ガンビョン リトルベースボール スタジアム
大会参加チーム 日本(女子大学日本代表)、中国、台湾、韓国
試合方式 予選リーグ/シングルラウンドロビン方式(1回戦総当たり)のリーグ戦
決勝トーナメント/ページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)

日付 時間 試合番号 試合
6.15(金) 予選リーグ
9:00 1 日本 VS 中国
11:00 開会式
12:00 2 台湾 VS 韓国
14:00 3 日本 VS 台湾
16:00 4 中国 VS 韓国
6.16(土) 9:00 5 日本 VS 韓国
11:00 6 中国 VS 台湾
決勝トーナメント
14:00 7 予選3位 VS 予選4位
16:00 8 予選2位 VS 予選1位
6.17(日) 10:00 9 試合7の勝者 VS 試合8の敗者
13:00 10 試合8の勝者 VS 試合9の勝者
15:30 閉会式


平成24年度 女子大学日本代表チーム 
第1回東アジアカップ 出場選手名簿 

※守備別・五十音順

No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 泉 礼花 兵庫 園田学園女子大学
2 長谷川 朋子 愛知 中京大学
3 平原 かすみ 東京 東京女子体育大学
4 三木 綾菜 東京 日本体育大学
5 捕手 澤井 美佑 東京 日本体育大学
6 妹山 玲奈 山梨 山梨学院大学
7 内野手 岩見 香枝 東京 日本体育大学
8 亀井 愛梨 兵庫 園田学園女子大学
9 相馬 満利 東京 日本体育大学
10 二階堂 夏帆 東京 日本体育大学
11 古澤 春菜 兵庫 園田学園女子大学
12 山本 絵梨奈 東京 東京女子体育大学
13 山本 紗耶加 宮城 東北福祉大学
14 外野手 塚本 智名 愛知 中京大学
15 永溝 早紀 岡山 環太平洋大学
16 長谷川 千尋 三重 鈴鹿国際大学
17 舛田 妃美呼 山梨 山梨学院大学

▼役員・スタッフ
No. 役職 氏 名 支部 所属
1 団長 高橋 伸次   (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 利根川 勇 東京 日本体育大学
3 コーチ 但尾 哲哉 兵庫 神戸親和女子大学
4 コーチ兼総務 三科 真澄 埼玉 東京国際大学
5 トレーナー 大石 益代   (公財)日本ソフトボール協会
6 帯同審判 濱田 良雄 山口 (公財)日本ソフトボール協会