去る6月12日(火)・13日(水)の両日、埼玉県坂戸市・東京国際大学坂戸キャンパスで、「第1回東アジアカップ」(6月15日(金)〜17日(日)・韓国・大邱で開催)に出場する女子大学日本代表が、大会へ向けた強化、最終調整を行った。
この合宿には、4月20日(金)〜22日(日)3日間、静岡県伊豆市・天城ドーム・野球場で開催された「平成24年度 女子大学日本代表チーム選手選考会(第1回東アジアカップ出場選手選考会)」での厳しい選考を経て、全国各都道府県から集結した68名もの参加者から選び抜かれた女子大学日本代表17名が参加。「第1回東アジアカップ」への出発直前、代表選手のコンディションがチェックされ、「日本代表」としてのチーム戦術等の最終確認が行われた。
本年度からスタートする「東アジアカップ」は、日本、中国、台湾、韓国の4カ国が参加して行われる国際大会で、国際的に見てもソフトボールが盛んで競技力の高い東アジア地域の4カ国が集まり、さらなるレベルアップを図るとともに、オリンピック、アジア競技大会等と同じように「総合競技大会」として開催されている「東アジア競技大会」でのソフトボール競技の実施をめざし、それを一つのステップとして、東アジアからオリンピック競技復帰へのムーブメントを起こしていこうとの趣旨のもと、創設された大会である。
その記念すべき「第1回大会」が、6月15日(金)〜17日(日)、韓国・大邱で開催され、それを皮切りに、来年は日本、次に中国、その次が台湾と4カ国持ち回りでの開催が予定されている。
大会には、日本を除く3カ国が代表チームでの参加を表明。特に、中国、台湾は、この「第1回東アジアカップ」の後、7月13日(金)〜22日(日)、カナダ・ホワイトホースで開催される「第13回世界女子選手権大会」へ向けた強化・調整も兼ね、「ベストメンバー」で大会へ臨んでくる。日本は、「女子日本代表」に次ぐカテゴリーである「女子大学日本代表チーム」が大会に参加。各国の「代表チーム」と対戦することになる。
女子大学日本代表チームを率いる利根川勇ヘッドコーチ(日本体育大学女子ソフトボール部監督)は、「各国の代表チームが相手とはいえ、やる以上はもちろん『勝ちに行く』つもりで戦う。大会に参加し、経験を積ませてもらった……それだけで終わるつもりはない」と、1999年の「第6回世界女子ジュニア選手権大会」で女子U19日本代表を率い、「世界の頂点」に立ち、高校・大学のカテゴリーで数々の国内主要タイトルを獲得し、輝かしい経歴を持つ「名将」は、各国の代表チームを相手にしても、一歩も引かず、徹底抗戦の構え。虎視眈々と「勝機」を狙っている。
この合宿でも、悪天候で計画通りに進まぬスケジュールの中、初日は日本女子リーグ1部の強豪・太陽誘電の胸を借り、実戦練習。当初は2日で3試合のテストマッチを予定していたが、降り続く雨とグラウンドコンディションを考慮し、実戦形式での練習に切り替え、実施された。
選手たちは、降り続く雨の中、一分一秒を惜しむように懸命にプレー。実戦形式の練習の中で、様々に変わっていく状況に対し、選手個々がどんなプレーをすることができるのか、打順における適性はどうか、どんな特徴を持っているか、コーチングスタッフの厳しい目が注がれ、選手の適性や能力把握が進められた。
翌日の練習では、国際大会特有のアウトコースに広いストライクゾーンを想定し、ピッチャーにはそのストライクゾーンを有効に生かしたピッチングの組み立てを指示すると同時に、打者にはそのストライクゾーンにどう対応すべきか、といった練習が繰り返され、利根川ヘッドコーチから個々の選手の特徴や持ち味を生かしながら、いかに国際大会特有のストライクゾーンへ対応し、ピッチングを組み立てるべきか、具体的な指示が送られていた。
選手たちは、午前中の練習を終えると、バスで成田空港へ移動。一路、「決戦の地」韓国・大邱へと飛び立った。
大会は15日(金)、開幕。開幕初戦でまず中国と対戦、この日はダブルヘッダーとなり、台湾とも対戦。翌日の韓国戦で予選リーグを終了し、予選リーグの順位に従って決勝トーナメントへ進出。ページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)で行われる決勝トーナメントの結果で最終順位が決定する。
女子大学日本代表の戦いに注目し、声援を送ろう! 頑張れ! ニッポン!!
第1回東アジアカップ大会スケジュール |
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韓国・大邱 ガンビョン リトルベースボール スタジアム
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大会参加チーム |
日本(女子大学日本代表)、中国、台湾、韓国 |
試合方式 |
予選リーグ/シングルラウンドロビン方式(1回戦総当たり)のリーグ戦
決勝トーナメント/ページシステム(敗者復活戦を含むトーナメント)
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日付 |
時間 |
試合番号 |
試合 |
6.15(金) |
予選リーグ |
9:00 |
1 |
日本 |
VS |
中国 |
11:00 |
開会式 |
12:00 |
2 |
台湾 |
VS |
韓国 |
14:00 |
3 |
日本 |
VS |
台湾 |
16:00 |
4 |
中国 |
VS |
韓国 |
6.16(土) |
9:00 |
5 |
日本 |
VS |
韓国 |
11:00 |
6 |
中国 |
VS |
台湾 |
決勝トーナメント |
14:00 |
7 |
予選3位 |
VS |
予選4位 |
16:00 |
8 |
予選2位 |
VS |
予選1位 |
6.17(日) |
10:00 |
9 |
試合7の勝者 |
VS |
試合8の敗者 |
13:00 |
10 |
試合8の勝者 |
VS |
試合9の勝者 |
15:30 |
閉会式 |
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平成24年度 女子大学日本代表チーム
第1回東アジアカップ 出場選手名簿
※守備別・五十音順
No. |
守備 |
氏名 |
支部 |
所属 |
1 |
投手 |
泉 礼花 |
兵庫 |
園田学園女子大学 |
2 |
〃 |
長谷川 朋子 |
愛知 |
中京大学 |
3 |
〃 |
平原 かすみ |
東京 |
東京女子体育大学 |
4 |
〃 |
三木 綾菜 |
東京 |
日本体育大学 |
5 |
捕手 |
澤井 美佑 |
東京 |
日本体育大学 |
6 |
〃 |
妹山 玲奈 |
山梨 |
山梨学院大学 |
7 |
内野手 |
岩見 香枝 |
東京 |
日本体育大学 |
8 |
〃 |
亀井 愛梨 |
兵庫 |
園田学園女子大学 |
9 |
〃 |
相馬 満利 |
東京 |
日本体育大学 |
10 |
〃 |
二階堂 夏帆 |
東京 |
日本体育大学 |
11 |
〃 |
古澤 春菜 |
兵庫 |
園田学園女子大学 |
12 |
〃 |
山本 絵梨奈 |
東京 |
東京女子体育大学 |
13 |
〃 |
山本 紗耶加 |
宮城 |
東北福祉大学 |
14 |
外野手 |
塚本 智名 |
愛知 |
中京大学 |
15 |
〃 |
永溝 早紀 |
岡山 |
環太平洋大学 |
16 |
〃 |
長谷川 千尋 |
三重 |
鈴鹿国際大学 |
17 |
〃 |
舛田 妃美呼 |
山梨 |
山梨学院大学 |
▼役員・スタッフ
No. |
役職 |
氏 名 |
支部 |
所属 |
1 |
団長 |
高橋 伸次 |
|
(公財)日本ソフトボール協会 |
2 |
ヘッドコーチ |
利根川 勇 |
東京 |
日本体育大学 |
3 |
コーチ |
但尾 哲哉 |
兵庫 |
神戸親和女子大学 |
4 |
コーチ兼総務 |
三科 真澄 |
埼玉 |
東京国際大学 |
5 |
トレーナー |
大石 益代 |
|
(公財)日本ソフトボール協会 |
6 |
帯同審判 |
濱田 良雄 |
山口 |
(公財)日本ソフトボール協会 |
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