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女子日本代表が第1次国内強化合宿を実施
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斎藤春香ヘッドコーチのもと、
北京五輪へ向けてラストスパートをかける!
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選ばれし15名の選手たちが、悲願の金メダルをめざす
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チームの大黒柱、「世界一の投手」上野由岐子
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世界の強豪から“得点”をもぎ取れ!
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戦う集団へ……選手たちの意識も日々高まっている
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斎藤春香ヘッドコーチの“熱い思い”は変わらない
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たくさんの人の「夢」をつなぐために!
戦え!!女子日本代表 |
女子日本代表第1次国内強化合宿が、6月9日(月)〜18日(水)の10日間にわたり、北海道倶知安町において実施された。
女子日本代表は、長期にわたった厳正な選手選考を経て、今年4月13日に北京五輪日本代表選手15名が決定。まず、6月5日(木)〜6月8日(日)に「決戦の舞台」となる中国・北京で第1次海外強化合宿を実施し、試合会場・選手村等の会場視察をはじめ、実際に現地での練習を行い、その後直接北海道倶知安町へと移動。斎藤春香ヘッドコーチのもと、その選ばれし「15名」が悲願の“金メダル獲得”をめざし、いよいよ本格的な強化をスタートさせた。
今回の第1次国内強化合宿では、攻撃・守備の強化はもちろんのこと、長丁場となる北京五輪本番を戦い抜くために必要な、体力面・メンタル面も強化。攻撃では、これまで課題とされてきた世界トップレベルの投手を攻略するために、今回も男子西日本リーグ・大阪ツヅキグローバルの照井賢吾投手を含む4名の男子投手を合宿に帯同させ、連日切れ味鋭いライズ・ドロップを打ち込んだ。
守備面では、内・外野の連係、挟殺プレーなど、試合の中で起こる得る様々な状況を想定した守りを追及。グラウンドでは、「北京五輪ではミスは1つも許されない!1つのミスが命取りとなり負けにつながる!集中しろ!」という声が幾度となくこだまし、アメリカ・オーストラリア・カナダといった世界の強豪国とのクロスゲームを想定した中で、守備の“精度”をより高めていこうといった練習が繰り返されていた。
また、今回の合宿では、一日一日の練習を可能な限り“追い込む”ということもテーマとして掲げられ、実戦を想定した打撃練習・守備練習のあとには、選手それぞれのその日の「課題」を克服するための時間が作られ、連日の特打ち・特守。打撃では、とにかくバットを振り込む、守備では、球際の強さを身につけるために、前後左右に鋭い打球を飛ばし、足が動かなくなるまでノックが続けられていた。
体力・筋力トレーニングに関しても、大石益代トレーナーの作成したメニューにそって、個人のさらなるスキルアップを目標に行なわれ、長丁場となる北京五輪本番で初日から最終日まで最高のパフォーマンスを発揮し、持続できるよう、すべてのメニューにおいて、とにかく“最後までやり切ること”がテーマとして掲げられ、精神的・肉体的にも一段のレベルアップを図るためのトレーニングが行われた。
そして、何よりも今回の合宿で選手たちから感じとれたことは、北京五輪本番に向けてチーム全員が一つになり、「戦う集団」になろうとしているということだった。実戦練習の中でも、お互いが常にコミュ二ケーションを取り合い、自分たちがめざす攻撃の形、守備の形は何か。そのためには何をしなければならないかという議論を、何より選手たち自身が積極的に行うようになってきたのである。確かにこれまでも、互いに議論を重ね、チーム作りを行ってきた。しかし、その中で何かが足りなかったことも事実である。“北京五輪日本代表選手”という責任、ソフトボールを愛する多くの人の思い、支えてくれる家族・仲間の思いが彼女たちを目覚めさせたのだろう。そして、ソフトボールの未来のために、多くの人の「夢」をつなぐために、北京では金メダルをめざし、戦わなければならない。チームの勝利のために必死に試行錯誤を繰り返す姿、苦しい時こそ互いに檄を飛ばし合い、自分自身を追い込もうとする姿からは、そんな選手たちの「熱い思い」が感じられた。
北京五輪まであと2ヶ月を切った。“勝負”はやってみないと分からない。それぞれの「勝ちたい」という強い思いが、勝利への道を切り開いて行く……!現実から目を背けること無く、正面から立ち向かってもらいたい。本当の「敵」は自分たちの中にある。
女子日本代表は、6月22日(日)〜30日(月)、静岡県伊豆市において第2次国内強化合宿を実施。迫る北京五輪本番に向けて、今後も強化に励んでいく。
第1次国内強化合宿参加メンバーは下記の通り。
●女子日本代表 第1次国内強化合宿参加メンバー●
▽スタッフ
・総監督
井川 英福(トヨタ自動車)
・ヘッドコーチ
斎藤 春香(日立ソフトウェア)
・コーチ
浦野 光史(日本ソフトボール協会)
・コーチ
田本 博子(日立ソフトウェア)
・トレーナー
大石 益代(日本ソフトボール協会)
・トレーナー
鈴木 勝(グローバルスポーツ医学研究所)
・トレーナー
篠崎 仁美(日立ソフトウェア)
・マネージャー
亀田 悦子(日立ソフトウェア)
・戦力分析
福島 豊司(日本ソフトボール協会)
竹崎 治(日本体育社)
・用具マネージャー
塚原 弘珠(ミズノ)
▽選手
・投手
上野由岐子(ルネサス高崎)
江本 奈穂(豊田自動織機)
坂井 寛子(太陽誘電)
染谷 美佳(デンソー)
・捕手
乾 絵美(ルネサス高崎)
峰 幸代(ルネサス高崎)
・内野手
伊藤 幸子(トヨタ自動車)
佐藤 理恵(レオパレス21)
内藤 恵美(豊田自動織機)
西山 麗(日立ソフトウェア)
廣瀬 芽(太陽誘電)
三科 真澄(ルネサス高崎)
・外野手
狩野亜由美(豊田自動織機)
馬渕 智子(日立ソフトウェア)
山田 恵里(日立ソフトウェア)
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