第24回ユニバーシアード競技大会代表選手決定!


厳しい選考が行われた

投手は球速をはじめ球種をチェック

守備面も厳しい選考対象となった

打撃面では状況に応じた打撃が求められた

 本番さながらの緊張感の中で選考が進められた

 
 

 去る4月20日(金)〜22日(日)、第24回ユニバーシアード競技大会選手選考会が、静岡県伊豆市で実施された。この選考会は、8月8日(水)〜18日(土)、タイ・バンコクで開催される第24回ユニバーシアード競技大会へ派遣する選手17名を決定するもので、各支部協会の推薦を受けた41名が参加。3日間にわたって厳正な選考が行われた。
 選考会は、初日が基本的な打撃・守備の能力のチェックに充てられ、投手は球速測定を行うと同時に、それぞれが有する球種(変化球)の種類やキレ、コントロール等が入念にチェックされた。
 野手は、打撃面では、ロングティーで基本的なスイングやパワーがチェックされ、マシンバッティングでは国際大会のレベルを想定した高速度のマシンを打ち込み、どの程度対応できるか等の適応力・対応力をチェックする内容で選考が進められた。
 また、守備面では捕手・内野手・外野手がそれぞれのポジションでノックを受け、各ポジションにおける個人技能がチェックされた。
 宿舎に帰ると、個人面談。技術・体力面だけでなく、日本代表として「JAPAN」のユニフォームを身にまとい、国際大会を戦い抜くだけの自覚と精神力、ソフトボールに取り組む姿勢や情熱といった部分までが選考対象とされた。
 選考会2日目は、実戦形式の選考が中心となり、投手が実際に投球し、無死一塁、一死一塁、一死二塁、無死二・三塁等、様々なケースが設定され、打者はバントで送るのか、進塁打で最低でも走者を進めることを考えるのか、あるいは自らも生きてさらにチャンスを広げることを狙うのか、それらをすべて選手たち「自分の判断」に任せ、実際にケースバッティングが行われた。
 ベンチのサインに従うのではなく、「自分で判断する」ということになると、その有する技術はもちろんだが、「状況判断」が問われることになる。相手守備陣が極端なバントシフトを敷いているのに、あえてバントを選択して走者を進めることができなかったり、無死二・三塁のチャンスで難しいボール球に手を出し、簡単に内野フライを打ち上げてしまうケース等も見られ、選手個々の「センス」と「総合的な能力」が如実に描き出された。
 この日は終日、こういった実戦形式の選考に時間が割かれ、より実戦的でどんなケースにも対応できる選手を選び出そうという意図が感じられた。
 選考会最終日は、午前・午後とも紅白戦を実施。完全な実戦形式での選考が行われた。選手たちは最後のアピールの場とあって、本番さながらの緊迫した雰囲気の中で、一投一打に全力を注いでいた。
 選考会の全日程を終え、第24回ユニバーシアード競技大会に派遣する代表選手17名を選考。今後は6月28日(木)〜7月1日(日)の第1次国内強化合宿、7月21日(土)〜24日(火)の第2次国内強化合宿を経て、8月4日(土)に日本を発ち、「決戦の地」タイ・バンコクへ乗り込むことになる。
 
第24回ユニバーシアード競技大会 選手選考会 選考委員

尾崎 正則(日本ソフトボール協会選手強化本部会 強化本部長)
井川 英福(日本ソフトボール協会選手強化本部会 強化副本部長/トヨタ自動車)
吉野みね子(日本ソフトボール協会選手強化本部会 女子強化委員長/東京女子体育大)
久保田豊司(日本ソフトボール協会選手強化本部会 女子強化委員
/大学女子日本代表ヘッドコーチ/大阪国際大)
亀井 月子(日本ソフトボール協会選手強化本部会 女子強化委員/シオノギ製薬)
清水  正(日本ソフトボール協会選手強化本部会 女子強化委員/山梨学院大)

選手選考会 協力スタッフ

末井 健作(全日本大学ソフトボール連盟理事長/兵庫県立大)
高橋 伸次(全日本大学ソフトボール連盟副理事長/高崎経済大)
逢坂 秀樹(全日本大学ソフトボール連盟副理事長/鳥取短期大)
山本 孔一(全日本大学ソフトボール連盟常任理事/愛媛女子短期大)
森田 啓之(全日本大学ソフトボール連盟事務局長/兵庫教育大)
舟山 健一(大学女子日本代表コーチ/東北福祉大)
木田 京子(大学女子日本代表コーチ/園田学園女子大)

大石 益代(日本ソフトボール協会選手強化本部会医科学委員)
藤井まり子(日本ソフトボール協会事務局)

第24回ユニバーシアード競技大会 派遣選手団

《スタッフ》

・チームリーダー
 末井 健作(日本ソフトボール協会理事/全日本大学ソフトボール連盟理事長)
・ヘッドコーチ
 久保田豊司(大阪国際大/日本ソフトボール協会選手強化本部会 女子強化委員)
・コーチ
 舟山 健一(東北福祉大)
 木田 京子(園田学園女子大)
・ドクター
 山下 義則(日本ソフトボール協会医事委員会副委員長)
・トレーナー
 篠崎 仁美(日立ソフトウェア)
・総務(マネージャー)
 藤井まり子(日本ソフトボール協会事務局)

《選手》

・投手
 上村さつき(大阪大谷大)
 重藤恵理佳(日本体育大)
 高橋 真弓(東北福祉大)
 山口 憲子(園田学園女子大)
・捕手
 鹿島  唯(日本体育大)
 渡邉 華月(園田学園女子大)
・内野手
 池原  恵(園田学園女子大)
 井上  愛(東北福祉大)
 小柳  薫(東京女子体育大)
 加藤 恵理(東北福祉大)
 佐々木 瞳(富士大)
 高橋あゆみ(日本体育大)
 森田  涼(園田学園女子大)
・外野手
 岡本 由香(大阪国際大)
 亀本 伊純(龍谷大)
 城戸絵理沙(東京女子体育大)
 森 さやか(東京女子体育大)

・派遣審判員
 加藤 謙蔵(日本ソフトボール協会常務理事/審判委員長)