2016.7.25
 

 



第11回世界男子ジュニア選手権大会(アメリカ・ミッドランド)

日本、ダブルヘッダーに連勝!
南アフリカ、ニュージーランドを破り、開幕3連勝




前日初戦を戦い、白星スタートを飾った日本。
この日はダブルヘッダーに臨み、まず南アフリカと対戦



初回、4番・真賦C斗のスリーランでいきなり先制!



その後も攻撃の手を緩めず、得点を重ねた日本。
計15安打を浴びせ、14−0(5回コールド)で圧勝



ダブルヘッダー2試合目はニュージーランドと対戦!



「エース」として期待される小山玲央が先発登板。
相手打線を力でねじ伏せ、圧巻の1安打ピッチングを披露



4回表に5番・瓦口昂弥のタイムリースリーベースで先制。
この1点のリードをチーム一丸となり、最後まで守り抜いた



POOL・B「最大のライバル」ニュージーランドを見事撃破!
次戦はカナダと激突。臆することなく、勝ちにいけ!!



第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権
(アメリカ・ミッドランド)
第2日

 第11回世界男子ジュニア選手権大会(※大会オフィシャルサイトはこちら ※大会スケジュールはこちら)第2日。前日、初戦となったイスラエル戦に8−0(5回コールド)で勝利を収め、白星スタートを飾った日本は、この日ダブルヘッダーを戦うこととなり、まず南アフリカと対戦した。

■7月25日(月)/予選リーグ第2戦
  1 2 3 4 5
日   本 5 0 0 4 5 14
南アフリカ 0 0 0 0 0 0
※大会規程により5回得点差コールド
バッテリー:中島優人(1回)、〇酒井匠(3回)、メーンズ ジェーラン 秀吉(1回)−上田郁也
長打: 〔本塁打〕真賦C斗、森田健斗、上田郁也
〔三塁打〕瓦口昂弥
〔二塁打〕松尾舞輝、森田健斗

 先攻の日本は初回、1番・芦田翔がピッチャー前に絶妙なセーフティーバントを成功させ、出塁。この後、四球、ワイルドピッチで無死二・三塁のチャンスを作ると、一死後、4番・真賦C斗が甘く入ってきたチェンジアップを逃さず振り抜き、レフトへ特大のスリーランホームラン。さらに二死後、6番・池田泰一朗の右中間へのヒット、盗塁、死球、パスボールで二・三塁と再びチャンスを作り、8番・森田健斗のセカンドへの痛烈な当たりが野手のグラブをはじく(記録はヒット)間に二者が生還。この回いきなり5点を先制し、早くも試合の主導権を握った。

 日本打線は2回表、3回表は無得点に終わったものの、迎えた4回表、この回先頭の8番・森田健斗がレフトへ豪快なソロホームランを叩き込み、6点目を追加。なおもこの後、二死二塁の場面で3番・瓦口昂弥に右中間を切り裂くタイムリースリーベース、4番・真賦C斗にもセンター前タイムリーが飛び出し、1点ずつを加え、この回4得点。5回表には、一死二塁から9番・上田郁也の右中間を破るランニングホームラン、さらに5番・松尾舞輝のライト前タイムリー、相手守備の乱れで再び5点を追加。結局計15安打を浴びせる「猛攻」で大量14点を奪い、南アフリカを圧倒した。

 守っては、前日の初戦に続き、この第2戦も「投手陣のまとめ役」中島優人が先発投手を務め、試合を作ると、2番手・酒井匠、3番手・メーンズ ジェーラン 秀吉へとつなぐ余裕の投手リレー。南アフリカ打線に対して被安打2、二塁も踏ませぬ貫禄の投球内容で完封し、14−0の5回コールド勝ちを収め、予選リーグ2勝目を挙げた。

■予選リーグ第3戦
  1 2 3 4 5 6 7
日   本 0 0 0 1 0 0 0 1
ニュージーランド 0 0 0 0 0 0 0 0
バッテリー:〇小山玲央(7回)−調和政
長打: 〔三塁打〕瓦口昂弥
〔二塁打〕松尾舞輝

 ダブルヘッダー2試合目は、前日カナダを3−1で撃破し、POOL・B最大のライバルと目されるニュージーランドと対戦。決勝トーナメントでの戦いを見据え、ニュージーランドが「大会屈指の右腕」ダニエル・チャップマンの先発を回避してきたのに対し、日本は満を持してエース・小山玲央を先発投手に起用。日本では昨年夏のインターハイ、今年春の選抜を続けて制覇し、「夏・春連覇」を成し遂げた「高校ソフトボール界1投手」が、前回準優勝の強豪・ニュージーランド相手にどのようなピッチングを展開するのか「大きな注目」が集まった。

 その小山玲央は立ち上がり、まず先頭のジェローム・マッケンジーを三振に斬って取ると、2番・ダンテ・マタカテアもレフトフライに打ち取り、簡単にツーアウト。3番・レイリー・マケアには三遊間を破られたものの、4番・ジェイコブ・ズルシャーから再び「力」で三振を奪い、初回をしっかりと無失点で切り抜けた。この立ち上がりを無失点に抑えたことが、「エース」を「覚醒」させたか、2回裏はニュージーランド打線から三者連続三振を奪う圧巻の投球内容。3回裏も四球で走者を一人出しはしたが、持ち前の120q/h後半の速球、切れ味鋭いライズボールで押しまくり、この回も相手に得点を許すことなく、序盤は両チーム0−0。息詰まる投手戦の様相となった。

 試合が動いたのは4回表、日本は一死から5番・松尾舞輝が右中間を破るツーベースを放ち、出塁すると、続く5番・瓦口昂弥がインコースの球を迷わず強振し、三塁線を破るタイムリースリーベース。二塁走者・松尾舞輝の代走で入ったキャプテン・竹森歩夢が本塁へ生還し、ついに喉から手が出るほどほしかった先制点を奪った。

 待望の先取点をもらったエース・小山玲央のピッチングは、ここからさらにもう一段ギアを上げたように冴えわたり、その後もニュージーランド打線を翻弄。三宅豊団長も「まるで打たれる気がしない……これはとても高校生のピッチングとは思えない!」と絶賛するほど完璧な投球内容を見せつけ、最後まで得点を許さず、被安打1・奪三振12と文句なしの完封勝利。POOL・B最大のライバル・ニュージーランドを見事1−0で破り、開幕3連勝を飾った。

 全勝の日本は、これで予選リーグPOOL・B1位に立った。明日は同グループでもう一つのライバルと目されるカナダと対戦する。日本の明日の先発投手は、小山玲央と同じく、今後の「日本の男子ソフトボール界を担う逸材」と期待される長井風雅が濃厚。「闘争心溢れる右腕」が強打のカナダ打線相手にどのようなピッチングを繰り広げるのか、これもまた大いに注目したいところだ。

 予選リーグとはいえ、「優勝候補」に挙げられるニュージーランドを撃破したという事実は非常に大きい。このチームには何か「良き風」が吹いている。そう思えて仕方がない者は他にもきっといるはずである。今日の勝利を必ずや「明日」につなげて……。男子U19日本代表の「挑戦」は続く!

予選リーグ第2戦
南アフリカ戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 SS 芦田翔 神戸学院大 12
2 3B 昆野智之 IPU環太平洋大 6
3 CF 瓦口昂弥 オール福岡 8
4 DP 真賦C斗 佐世保西高 3
5 1B 松尾舞輝 ジェイテクト 17
6 RF 池田泰一朗 日本体育大 7
7 2B 今井悠貴 平林金属 4
8 LF 森田健斗 ホンダエンジニアリング 23
9 上田郁也 日本体育大 24
FP 中島優人 国士館大 18

選手交代
イニング
2回裏 投手交代 中島OUT→酒井匠(日本体育大)IN  
守備交代 昆野OUT→竹森歩夢(日本体育大)IN  
4回裏 芦田OUT→坂田大士(熊本工業高)IN
5回裏 投手交代 酒井OUT→メーンズ ジェーラン 秀吉(大村工業高)IN


予選リーグ第3戦
ニュージーランド戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 SS 芦田翔 神戸学院大 12
2 3B 昆野智之 IPU環太平洋大 6
3 DP 真賦C斗 佐世保西高 3
4 1B 松尾舞輝 ジェイテクト 17
5 CF 瓦口昂弥 オール福岡 8
6 RF 池田泰一朗 日本体育大 7
7 LF 森田健斗 ホンダエンジニアリング 23
8 小山玲央 佐世保西高 1
9 2B 今井悠貴 平林金属 4
FP 調和政 佐世保西高 2

選手交代
イニング
4回表 代走 松尾OUT→竹森歩夢(日本体育大)IN  
4回裏 再出場 竹森OUT→松尾舞輝(ジェイテクト)IN  
7回表 代打 池田OUT→中島優人(国士館大)IN
7回表 代走 森田OUT→坂田大士(熊本工業高)IN
7回裏 再出場 中島OUT→池田泰一朗(日本体育大)IN
7回裏 坂田OUT→森田健斗(ホンダエンジニアリング)IN




第11回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会出場選手
選手(※ポジション別五十音順)
NO 守備 氏名 支部 所属 プロフィール
1 投手 小山 玲央 長崎 長崎県立佐世保西高校
2 酒井 匠 東京 日本体育大学
3 長井 風雅 広島 広島県立御調高校
4 中島 優人 東京 国士舘大学
5 メーンズ ジェーラン 秀吉 長崎 長崎県立大村工業高校
6 捕手 上田 郁也 東京 日本体育大学
7 調 和政 長崎 長崎県立佐世保西高校
8 内野手 芦田 翔 兵庫 神戸学院大学
9 今井 悠貴 岡山 平林金属
10 昆野 智之 岡山 IPU環太平洋大学
11 坂田 大士 熊本 熊本県立熊本工業高校
12 竹森 歩夢 東京 日本体育大学
13 真普@海斗 長崎 長崎県立佐世保西高校
14 松尾 舞輝 徳島 ジェイテクト
15 外野手 池田 泰一朗 東京 日本体育大学
16 瓦口 昂弥 福岡 オール福岡
17 森田 健斗 栃木 ホンダエンジニアリング

役員・スタッフ
NO 役職 氏名 支部 所属
1 団長 三宅 豊 群馬 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 山口 義男 長崎 長崎県立大村工業高校
3 アシスタントコーチ 吉村 啓 岡山 平林金属
4 アシスタントコーチ 田中 徹浩 群馬 新島学園高校
5 マネージャー 松繁 冬樹 高知 高知県立高知農業高校
6 トレーナー 田岡 幸一   Body Laboratory
7 広報 竹普@治   日本体育社
8 帯同審判 足袋抜 豊松 石川 (公財)日本ソフトボール協会