2014.7.17
 

 

●男子U19日本代表レポート
第10回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会(カナダ・ホワイトホース)


日本、「王者」アルゼンチンに1−8の完敗......。



前日に連敗を喫した日本
この日は「王者」アルゼンチンとの対戦を迎えた


ここまで「圧倒的な強さ」を見せているアルゼンチン
エース・ウエムル・マタの登板を回避し、日本戦に臨んできた!



日本も「エース・岡普vを温存。
吉田尚央を先発に起用し、必勝を期す

  2回表、日本が「大砲」尾赴M成の
タイムリーツーベースで1点を先制!



しかし、ここからアルゼンチンが本領を発揮!
4番・ウエムル・マタにタイムリーを浴び、同点に追いつかれる



これが「王者」の実力か......。
7番・ゴンザロ・マスムには、「3打席連続」のホームランを浴びた



崖っぷちに追い込まれた日本
明日のカナダ戦は、絶対に負けられない!

 
 


第10回世界男子ジュニア選手権大会
予選リーグ第7戦/アルゼンチン戦


 第10回世界男子ジュニアソフトボール選手権大会(■大会公式サイトはこちら)第6日、前日のダブルヘッダー(ニュージーランド、アメリカ戦)で連敗を喫した日本(■日本選手団名簿はこちら)は、この日、予選リーグ第7戦に臨み、前回大会の「王者」アルゼンチンと対戦した(■大会スケジュールはこちら)。

 日本とアルゼンチンは、前回大会(2012年にアルゼンチン・パラナで開催)で計3度(予選リーグ第3戦、決勝トーナメント・セミファイナル、決勝トーナメント・ファイナル)にわたり対戦し、熱戦を展開。日本はこのアルゼンチンに結局「3連敗」を喫し、「あと一歩」のところまで迫っていた「優勝」を逃すことになった。

 今回、連覇を狙う「王者」アルゼンチンは、前回大会の「優勝投手」ウエムル・マタを擁し、ここまで「失点0」とまさに完璧な試合運び(※エース・ウエムル・マタは、ここまで3試合に登板し、3戦3勝。19イニングを投げ、37奪三振、防御率0.00、打たれた安打は3試合でわずか5本)。「進化」を続ける「絶対的エース」の存在がやはり大きく、向かうところ敵なしといった状態である。この「王者」アルゼンチンに対して、前回準優勝の日本がどのような戦いぶりを見せるのか、注目が集まった。

【大会第6日】
7月16日(水)/予選リーグ第7戦
  1 2 3 4 5 6 7
アルゼンチン 0 0 1 2 3 0 2 8
日  本 0 1 0 0 0 0 0 1
日本: ●吉田尚央(5回)・平湯剛憲(2回)−山撫
長打: 〔二塁打〕尾赴M成

 日本・岡阜囀l、アルゼンチン・ウエムル・マタの「エース対決」が実現するかと思われたこの一戦であったが、両チームともに「決勝トーナメント」での対戦を見据え、今回は「エース」を温存。互いに手の内を隠した対戦となった。

 日本の先発投手は、予選リーグ第4戦(デンマーク戦)で登板した吉田尚央。初回、先頭打者をセカンドゴロに打ち取った後、2番打者にセーフティーバントを決められ、出塁を許したが、後続の3番、4番を三振、ピッチャーゴロに打ち取り、この回無失点。まずは無難な立ち上がりを見せた。

 一方、アルゼンチンは、今大会bPの右腕「エース」ウエムル・マタの先発を回避し、2番手・ロマン・ゴドイを先発投手に起用。後攻の日本はその裏、1番・宇根良祐がピッチャーゴロに倒れ、一死となった後、2番・永山健仁のショートゴロが相手守備の乱れを誘い、出塁。すかさず自慢の「機動力」で揺さぶり、盗塁を成功させ、一死二塁と得点圏に走者を進めた。しかし、続く3番・盛田英雄、4番・金城春紀が連続三振に倒れ、得点ならず。立ち上がりは、互いに無得点に終わった。

 日本は2回裏、この回先頭の5番・梶原和樹が四球を選び、出塁すると、続く6番・尾赴M成が甘く入ってきた球を逃さず強振。前日、ニュージーランド戦の最終回、二死一・二塁の一打出れば同点、長打が出れば逆転という場面で「最後の切り札」として起用されながら、見逃し三振に終わり、「悔しさ」を味わった「大砲」が、その鬱憤を晴らすかのようにレフトオーバーのタイムリーツーベースを放ち、一塁走者・梶原和樹が俊足をとばして一気にホームイン。この回、日本が1点を先制し、今大会無失点を続けてきた「王者」から先手を奪った。

 しかし、「王者」アルゼンチンも当然黙ってはいない。3回表、この回先頭の9番打者がショートへの内野安打で出塁すると、続く1番打者も力で運ぶライト前ヒット。一気に三塁を狙った一塁走者を、ライト・梶原和樹が矢のような送球でタッチアウトに仕留めたものの、次打者が打ったピッチャーゴロの処理を吉田尚央が焦り、一塁への送球が悪送球となる間に、一死二・三塁。3番打者は三振に取り、二死となったが、ここでこの試合DPに入った4番・ウエムル・マタが、センター前へ痛烈にはじき返すタイムリーを放ち、試合を振り出しに戻した。

 アルゼンチンの攻撃を、何とかこの「1点」のみに食い止めたかった日本だったが、4回表、無死一塁から7番・ゴンザロ・マスムにセンターへのツーランホームランを叩き込まれ、試合をひっくり返されると、ここから流れは一気にアルゼンチンへ傾く。続く5回表、二死二・三塁のピンチを背負い、再び7番・ゴンザロ・マスムに「2打席連続」となるスリーランホームランを浴び、3点を追加されると、7回表にも、代わった平湯剛憲がまたしても7番・ゴンザロ・マスムに「3打席連続」となるトドメの“場外アーチ”を放り込まれ、1−8の完敗。「エース」岡阜囀lを温存しての戦いであったとはいえ、「王者」アルゼンチンにその「実力」をまざまざと見せつけられる試合内容となってしまった。

 日本は、これで予選リーグ4勝3敗。決勝トーナメント進出の条件となる上位4位以内を勝ち取るためには、もう一つも落とせない崖っぷちの状況へと追い込まれた。明日は、ホスト国・カナダと対戦することになる。大会直前のテストマッチでは、日本が7−6で競り勝ってはいるものの、これはあくまでもテストマッチの結果であり、「真剣勝負」の場では、参考にはならないだろう。カナダもここまで波に乗れず、3勝4敗と決勝トーナメント進出は非常に厳しい状態にある。明日の日本戦に敗れれば、完全に決勝トーナメント進出の可能性が消滅。「ホスト国の意地」にかけ、全力で日本に挑んでくるはずである。明日は必ず勝たなければならない。むしろ、ここで勝ち切れないようであれば、「世界一」など到底つかみ取ることはできないだろう。「日本代表」の誇りとプライドにかけて、絶対に負けることはできない......。我々の目標は、まだ「その先」にあるのだから!


予選リーグ第7戦

アルゼンチン戦 スターティングラインアップ
打順 守備位置 選手名 所属 UN
1 3B 宇根良祐 環太平洋大学 6
2 SS 永山健仁 YKK 20
3 1B 盛田英雄 熊本学園大学 28
4 LF 金城春紀 中京学院大学 5
5 RF 梶原和樹 デンソー 7
6 DP 尾赴M成 平林金属 8
7 2B 日野隼一 日本体育大学 24
8 CF 尾本心平 環太平洋大学 1
9 山普@純 オール福岡 2
FP 吉田尚央 早稲田大学 21

※選手交代
2回裏 代走 尾浮nUT→山本明(環太平洋大学)IN
4回裏 再出場 山本OUT→尾赴M成(平林金属)IN
※代打としてDPに再出場
6回表 投手交代 吉田OUT→平湯剛憲(三菱重工名古屋)IN