2017.2.10
 

 

TAB CHALLENGE CUP
INTERNATIONAL MEN’S SOFTBALL DAY-3

男子TOP日本代表
歴史的勝利!
全勝のニュージーランドを撃破!




ここまで3勝2敗で同率2位の男子TOP日本代表。
この日も「トリプルヘッダー」という過酷なスケジュールに挑む!



1試合目のアルゼンチン戦を落としたものの、チェコに快勝!



チーム一丸! ただひたすら勝利を追い求め、戦う……



「世界ランキング1位」のニュージーランドの「ホーム」で
「歴史的勝利」を挙げた男子TOP日本代表



男子TOP日本代表の「歴史的勝利」は
現地のテレビ等でも大きく取り上げられた

 ニュージーランド・オークランドで開催されている「TAB CHALLENGE CUP INTERNATIONAL MEN’S SOFTBALL」(大会公式サイトはこちら)は大会3日目を迎えた。
 男子TOP日本代表は、予選リーグ一巡目の対戦を終え、3勝2敗。唯一、「負けなし」の5戦全勝で首位を走るホスト国・ニュージーランドを追い、オーストラリア、アルゼンチンと並んで同率2位につけている。

 大会3日目、男子TOP日本代表は大会初日に続き、再びの「トリプルヘッダー」。まず3勝2敗の同率2位に並ぶアルゼンチンとの2回目の対戦を迎えた。

・大会第3日(2月10日/金)
《予選リーグ第6戦》
  1 2 3 4 5 6 7
男子TOP日本代表 0 0 0 1 0 0 0 1
アルゼンチン 0 0 0 1 0 0 1x 2
バッテリー:照井賢吾(4回)、小山玲央(1回)、●山脇佑也(1回1/3)−平本拓朗、片岡大洋

 男子TOP日本代表の先発は「ベテラン」左腕の照井賢吾。その立ち上がり、三者凡退の滑り出しを見せると、3回まで与死球1・ノーヒットに抑える好投を見せた。

 一方、男子TOP日本代表は初回、二死から3番・平本拓朗がチーム初安打を放ち、2回裏にも、6番・小見山敦吏、8番・古敷谷亮に安打が出たものの、いずれも後続なく無得点。3回裏には、徐々に調子を上げてきたアルゼンチンの先発・Roman GODOY前に三者三振。息詰まる投手戦の様相を呈してきた。

 試合が動いたのは4回表、男子TOP日本代表は、この回先頭の4番・大石司が四球を選び、出塁。続く5番・米良孝太が手堅く送り、二死後、7番・床井優介、8番・古敷谷亮の連続四死球で満塁とし、代打・森田裕介への初球がワイルドピッチとなり、男子TOP日本代表が待望の先取点を挙げた。

 しかし、アルゼンチンもその裏、すぐに反撃。先頭打者がエラーで出塁すると、犠打、内野ゴロで走者を三塁へ進め、四球で一・三塁とした後、ここまで好投を続けてきた照井賢吾が痛恨のワイルドピッチ。アルゼンチンが同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

 その後は、アルゼンチン・Roman GODOYが力投すれば、男子TOP日本代表は「期待のホープ」小山玲央、山脇佑也とつなぐ投手リレーで対抗。互いに追加点を許さず、1−1の同点のまま、試合は最終回を迎えた。
 アルゼンチンは7回裏、連打と四球で一死満塁と攻め立て、最後は山脇佑也がワイルドピッチ。両チームの得点すべてがワイルドピッチという珍しい試合展開で、息詰まる投手戦に決着がついた。

 男子TOP日本代表は、わずか3安打と打線が振るわず、10三振を奪われ、3敗目。通算成績3勝3敗と上位争いから一歩後退する痛い星を落とした。

《予選リーグ第7戦》
  1 2 3 4 5 6 7
男子TOP日本代表 0 0 4 1 0 0 0 5
チェコ 0 0 0 0 0 0 0 0
バッテリー:○客野卓也(5回)、小山玲央(2回)−平本拓朗
〔本塁打〕大石司
〔三塁打〕床井優介
〔二塁打〕森田裕介、小見山敦吏

 男子TOP日本代表は3回表、一死から1番・森田裕介が二塁打を放ち、出塁。二死後、3番・床井優介が四球で歩き、一・二塁となった後、4番・小見山敦吏が走者一掃のタイムリーツーベース。さらに5番・大石司にツーランホームランが飛び出し、この回4点を先制した。
 男子TOP日本代表は続く4回表にも、この回先頭の7番・糸瀬勇助が安打で出塁し、一死後、一塁走者・糸瀬勇助が二塁盗塁に成功。得点圏に走者を進め、次打者の内野ゴロの間に三塁へ進塁。ここで1番・森田裕介がタイムリーヒットを放ち、三塁走者を迎え入れ、1点を追加。5点差にリードを広げた。

 守っては、先発・客野卓也が5回を投げ、被安打1の安定感溢れるピッチングで試合を作り、6回からは「期待のホープ」小山玲央が登板。いきなり三者三振を奪うと、最終回もピシャリと抑え、2イニングをパーフェクトリリーフ。打者6人から5三振を奪う完璧なピッチングで5−0の完封勝利を収めた。

 男子TOP日本代表は、これで通算成績4勝3敗。勝ち星を一つ先行させ、上位進出に望みをつないだ。

《予選リーグ第8戦》
  1 2 3 4 5 6 7
ニュージーランド 0 0 0 0 0 1 0 1
男子TOP日本代表 0 0 0 0 2 0 x 2
バッテリー:高橋速水(4回1/3)、客野卓也(1/3)、○山脇佑也(2回1/3)−大石司
〔本塁打〕森田裕介
〔三塁打〕森田裕介

 男子TOP日本代表は、トリプルヘッダーの3試合目、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)の世界ランキングで1位にランクされ、ここまで6戦全勝のホスト国・ニュージーランドと対戦した。

 男子TOP日本代表の先発は高橋速水。その立ち上がり、いきなり連打を浴び、さらに四球を与え、試合開始早々、無死満塁の「絶体絶命」のピンチを迎えたが、後続をダブルプレー、内野ゴロに打ち取り、そのピンチを切り抜けた。

 男子TOP日本代表は、その裏、ニュージーランドの先発・Josh PETTETTの前に三者三振。試合は重苦しい雰囲気の試合展開となり、男子TOP日本代表・高橋速水、ニュージーランド・Josh PETTETTの投げ合いで0−0のまま、試合は終盤を迎えた。

 ニュージーランドは5回表、先頭打者が四球で出塁し、次打者の送りバントで得点圏に走者を進めると、男子TOP日本代表はここまで無失点の先発・高橋速水に代え、ワンポイントで左腕・客野卓也を投入。客野卓也が期待に応え、内野ゴロで二死とすると、すぐに山脇佑也に交代。山脇佑也は交代直後に四球を与えたものの、後続を空振り三振に斬って取り、「世界ランキング1位」のニュージーランドに得点を与えず、味方打線の援護を待った。

 男子TOP日本代表はその裏、この回先頭の7番・米良孝太が安打で出塁。後続は連続三振に倒れたものの、その間に2つのワイルドピッチで二死ながら走者を三塁へ進めると、前の打席で三塁打を放ち、好投を続けるニュージーランド・Josh PETTETTにタイミングの合っていた1番・森田裕介が「値千金」のツーランホームラン。背骨が折れんばかりの「フルスイング」を身上とする男が、「ここ一番」で大きな仕事をやってのけた。

 ここまで「全勝」で首位を走り、「世界ランキング1位」のニュージーランドも、「ホーム」でこのまま黙って引き下がるわけにはいかない。2点を先制された直後の6回表、制球に苦しむ山脇佑也が一死から連続四球でピンチを招き、次打者を内野ゴロに打ち取ったものの、ここからまた連続四球を与えてしまい、押し出しで1点を返された。

 1点差に追い上げ、逆転を信じる「ホーム」の熱烈な声援に後押しされたニュージーランドは懸命の反撃を試みるも、最終回、最後の力を振り絞って踏ん張る山脇佑也の前に三者凡退に倒れ、ゲームセット。2−1で逃げ切り、WBSC「世界ランキング1位」ニュージーランドの「ホーム」で「歴史的な勝利」を挙げ、通算成績を5勝3敗とし、上位争いに踏み止まった。

予選リーグ戦績表 第3日終了時点
日本 ニュージー
ランド
オースト
ラリア
アルゼン
チン
チェコ サモア




男子TOP
日本代表
●5-10
○2-1
●0-1
○6-4
●1-2
○3-2
○5-0
○7-0
29 20 5 3 3
ニュージーランド ○10-5
●1-2
○8-1
○10-1
○7-0
○11-1
○10-3
57 13 6 1 1
オーストラリア ○1-0
●1-8
●2-9
●3-6
○10-4
○12-3
○4-2
33 32 4 3 4
アルゼンチン ●4-6
○2-1
●1-10
○9-2
○6-3
○4-0
○8-6
○6-0
40 28 6 2 2
チェコ ●2-3
●0-5
●0-7
●4-10
●0-4
●6-8
●5-6
17 43 0 7 6
サモア ●0-7
●1-11
●3-10
●3-12
●2-4
●0-6
○6-5
15 55 1 6 5



平成28年度男子日本代表チーム第1次海外強化合宿 参加選手団名簿
選手(ポジション別五十音順)
No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 岡普@建斗 大阪府 大阪桃次郎
2 客野 卓也 愛媛県 愛媛ウエスト
3 小山 玲央 長崎県 長崎県立佐世保西高校
4 高橋 速水 高知 高知パシフィックウェーブ
5 照井 賢吾 群馬県 高崎市役所
6 松田  光 岡山県 平林金属
7 森  勇紀 長崎県 Neo長崎
8 山脇 佑也 愛知県 デンソー
9 捕手 大石  司 栃木県 ホンダエンジニアリング
10 片岡 大洋 高知 高知パシフィックウェーブ
11 平本 拓朗 岡山県 平林金属
12 内野手 糸瀬 勇助 栃木県 ホンダエンジニアリング
13 井上 知厚 岡山県 IPU環太平洋大学
14 浦本 大嗣 栃木県 ホンダエンジニアリング
15 古敷谷 亮 高知 高知パシフィックウェーブ
16 小見山敦吏 岡山県 平林金属
17 澤田 優生 大阪府 大阪桃次郎
18 米良 孝太 宮崎県 旭化成
19 外野手 川田 直諒 宮崎県 旭化成
20 黒岩 誠亥 愛知県 トヨタ自動車
21 床井 優介 栃木県 ホンダエンジニアリング
22 西山 幸助 岡山県 平林金属
23 森田 裕介 愛知県 豊田自動織機

第1次海外強化合宿コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属
1 チームリーダー 三宅  豊 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 岡本 友章 高知 高知パシフィックウェーブ
3 アシスタントコーチ 浜口 辰也 栃木県 ホンダエンジニアリング
4 アシスタントコーチ 吉村  啓 岡山県 平林金属
5 トレーナー 田岡 幸一 Body Laboratory