2017.2.9
 

 

TAB CHALLENGE CUP
INTERNATIONAL MEN’S SOFTBALL DAY-1

「世界の強豪」
6カ国が集う
熱戦が開幕!!!




「世界の強豪」6カ国が集う「TAB CHALLENGE CUP」が開幕!



大会初日、男子TOP日本代表は「開幕戦」でアルゼンチンと対戦



初日から日本では考えられない「トリプルヘッダー」が組まれた



世界の強豪を相手に武者修行! 貴重な経験を積む機会を得た



大会初日、トリプルヘッダーを2勝1敗で乗り切った
大会は今後も「超ハード」なスケジュールが続く……

 去る2月8日(水)、ニュージーランド・オークランドで「TAB CHALLENGE CUP INTERNATIONAL MEN’S SOFTBALL」(大会公式サイトはこちら)が開幕を迎えた。
 大会には、過去、世界選手権3連覇を含む優勝6回を誇るホスト国・ニュージーランドを筆頭に、ジュニア(U19/19歳以下)のカテゴリーでは世界選手権4連覇。その選手たちをが「主力」に成長し、「世界最速」アダム・フォーカード、日本でもお馴染みの西日本リーグ・ダイワアクトでプレーする「世界最高の左腕投手」アンドリュー・カークパトリックを擁し、2009年にはフル代表が世界選手権を制したオーストラリア。オーストラリアと「同じ道」を歩むかのように、2012年、2014年の世界ジュニア選手権で「連覇」を成し遂げ、フル代表でも上位に食い込み、着々と成長を遂げているアルゼンチン。ニュージーランド出身の選手が多く、世界の強豪国を相手にしても一歩も引かないサモア。積極的な国際大会の招致等が実を結び、徐々に世界との距離を縮めつつある「ヨーロッパの雄」チェコ。この「世界の強豪」が顔を揃える中に、岡本友章ヘッドコーチ率いる「新生」男子TOP日本代表を加えた6カ国が参加し、熱戦の火蓋が切られた。

 大会は参加6カ国がダブルラウンドロビン(2回戦総当たり)の予選リーグを戦い、予選リーグ1位のチームは決勝進出が決定。予選リーグ2位・3位のチームが決勝進出をかけて対戦し、その勝者が予選リーグ1位のチームと「優勝」をかけて戦う試合方式で覇が競われる(下位チームも同様の形で、予選リーグ5位・6位のチームがまず対戦し、その勝者が予選リーグ4位のチームと対戦し、4位を決定する試合方式で行われる)。

 大会初日、男子TOP日本代表は国内では考えられない「異例」のトリプルヘッダー。「世界の強豪」を相手に、この超ハードスケジュールが組まれ、予選リーグ初戦でアルゼンチンと対戦した。

・大会初日(2月8日/水)
《予選リーグ第1戦》
  1 2 3 4 5 6 7
男子TOP日本代表 0 2 0 3 0 0 1 6
アルゼンチン 0 1 2 0 1 0 0 4
バッテリー:小山玲央(3回)、○照井賢吾(2回)、客野卓也(2回)−片岡大洋
〔三塁打〕古敷谷亮
〔二塁打〕床井優介

 男子TOP日本代表の先発は小山玲央。昨年、「第11回世界男子ジュニア選手権大会」で「エース」として大車輪の活躍を見せ、35年ぶりとなる「世界一」を勝ち獲った活躍が認められ、男子TOP日本代表に「大抜擢」された「期待のホープ」が大事な初戦の先発に起用された。
 小山玲央はその立ち上がり、先頭打者に安打を許したものの、落ち着いて後続を断ち、無失点の滑り出しを見せた。

 「期待のホープ」を援護したい男子TOP日本代表は2回表、この回先頭の5番・米良孝太がライト前ヒットで出塁。二死後、8番・古敷谷亮が右中間を深々と破る先制のタイムリースリーベースを放ち、まず1点を先制。続く9番・糸瀬勇助にもタイムリーが飛び出し、この回2点を先制した。

 2点のリードをもらった小山玲央はその裏、四球、エラー、バントヒットで無死満塁のピンチを招き、一死後、9番打者にイムリーを浴び、1点を返され、なお二・三塁のピンチが続いた。このピンチは後続を連続三振に斬って取り、何とかリードは保ったものの、続く3回裏、安打の走者を一塁に置き、4番・Bruno MOTRONIにツーランホームランを浴び、逆転。フル代表、初登板は「大人の世界」の厳しい洗礼を受ける形となった。

 男子TOP日本代表はその直後の4回表、6番・片岡大洋、7番・井上知厚、8番・古敷谷亮の3連打で無死満塁とし、相手投手の連続イリーガルピッチ等で3点を奪い、労せずして逆転に成功した。

 再び2点のリードを奪った男子TOP日本代表はその裏、百戦錬磨の「ベテラン左腕」照井賢吾を投入。まずはその裏を無失点に抑えたものの、続く5回裏には3連続長短打を浴び、1点差に迫られ、なお無死一・二塁のピンチが続いたが、次打者をサードゴロに打ち取り、サード・井上知厚が打球を処理して三塁を踏み、素早く二塁へ送球。セカンドベースカバーに入ったセカンド・糸瀬勇助にわたった後、さらにファースト・小見山敦吏へと転送され、鮮やかなトリプルプレー。日本が誇る「世界一の守備力」でピンチを切り抜けた。

 男子TOP日本代表は7回表、2番・西山幸助が安打で出塁し、ワイルドピッチで二塁へ進み、一死後、4番・小見山敦吏のタイムリーで二塁走者を迎え入れ、貴重な追加点。2点差にリードを広げた。
 このリードを3番手・客野卓也が守り切り、初戦に快勝。岡本友章ヘッドコーチの「初陣」を勝利で飾った。

《予選リーグ第2戦》
  1 2 3 4 5 6 7
男子TOP日本代表 0 0 0 0 0 5 0 5
ニュージーランド 0 1 1 3 0 5 x 10
バッテリー:山脇祐也(4回)、●小山玲央(2回)−片岡大洋、平本拓朗

 男子TOP日本代表の先発は山脇佑也。初回は無失点の滑り出しを見せたが、2回裏に5番・Cole EVANSにソロホームランを浴び、先取点を許すと、3回裏には四球と2本の安打で1点を失い、4回裏には、安打と四球の走者を置き、1番・Ben ENOKAにスリーランホームランを叩き込まれ、序盤で5点のリードを奪われた。

 5回までわずか2安打、10三振を奪われ、無得点に抑えられていた男子TOP日本代表は6回表、2番・古敷谷亮が四球で出塁。3番・床井優介、4番・大石司の連打でまず1点を返し、5番・米良孝太の四球で無死満塁。二死後、8番・黒岩誠亥のショートゴロがエラーを誘い、二者生還。さらに9番・糸瀬勇助のセンター前へのタイムリーで二者が還り、この回一挙5得点。一気に同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

 これで息を吹き返したかに見えた男子TOP日本代表だったが、5回裏から登板していた「期待のホープ」小山玲央が、5−5の同点となり、目の色の変わったニュージーランド打線につかまってしまい、6回裏、6連打を含む長短7安打の「集中砲火」を浴び、大量5失点。これで試合は決まってしまった。

 男子TOP日本代表は最終回、2番・古敷谷亮がセンター前ヒット、4番・大石司にもレフト前ヒットが飛び出し、最後まで粘りを見せたが、5番・米良孝太のサードゴロが併殺打となり、万事休す。終盤の猛追で大いに盛り上げたが、ホスト国・ニュージーランドに「意地とプライド」に屈し、今大会初黒星を喫した。

《予選リーグ第3戦》
  1 2 3 4 5 6 7
チェコ 0 0 2 0 0 0 0 2
男子TOP日本代表 3 0 0 0 0 0 x 3
バッテリー:○高橋速水(3回)、客野卓也(3回)、山脇佑也(1回)−片岡大洋

 トリプルヘッダー3試合目、男子TOP日本代表の先発は高橋速水。先頭打者を内野ゴロに打ち取った後、安打、三振、連続四球で二死満塁のピンチを招いたが、6番打者を内野ゴロに打ち取り、このピンチを切り抜けた。

 男子TOP日本代表はその裏、一死から2番・糸瀬勇助が四球を選び、出塁。3番・森田裕介の安打で一・三塁とチャンスを広げ、一塁走者がすかさず盗塁を仕掛け、捕手の二塁送球の間に三塁走者が生還。「日本らしい」機動力を生かした鮮やかなダブルスチールで先取点を挙げた。さらに4番・大石司のショートゴロがエラーを誘い、二塁走者が一気に還り、2点目。勢いづいた男子TOP日本代表は、続く5番・小見山敦吏、6番・片岡大洋の連打で1点を加え、初回に3点を先制した。

 初回に3点のリードをもらった高橋速水は、2回表も無得点に抑えたものの、迎えた3回表、安打、四球で無死一・二塁のピンチを招き、一死後、6番打者にタイムリーを浴び、1点を失い、なお一・三塁のピンチが続く。次打者の内野ゴロで何とか二死までこぎつけたものの、そこから四球を与えて満塁となり、自らのワイルドピッチで2点目を献上。1点差に迫られた。

 追加点のほしい男子TOP日本代表だったが、打線もその後は三者凡退を繰り返し、6回裏に2番・糸瀬勇助が四球、7回裏に4番・大石司がセンター前ヒットで出塁したのみで、チャンスらしいチャンスも作れず、追加点を奪えない。

 2回以降、打線が沈黙し、追い上げられる苦しい試合展開に持ち込まれたものの、1点差となった4回表から登板した左腕・客野卓也が好投。3イニングをわずか1安打・無失点に抑え、リードを守ると、最後は山脇佑也がチェコ最後の攻撃を三者凡退、2三振を奪う力投で逃げ切り、ゲームセット。1点のリードを最後まで守り切り、3−2で競り勝ち、2勝目を挙げた。



平成28年度男子日本代表チーム第1次海外強化合宿 参加選手団名簿
選手(ポジション別五十音順)
No. 守備 氏名 支部 所属
1 投手 岡普@建斗 大阪府 大阪桃次郎
2 客野 卓也 愛媛県 愛媛ウエスト
3 小山 玲央 長崎県 長崎県立佐世保西高校
4 高橋 速水 高知 高知パシフィックウェーブ
5 照井 賢吾 群馬県 高崎市役所
6 松田  光 岡山県 平林金属
7 森  勇紀 長崎県 Neo長崎
8 山脇 佑也 愛知県 デンソー
9 捕手 大石  司 栃木県 ホンダエンジニアリング
10 片岡 大洋 高知 高知パシフィックウェーブ
11 平本 拓朗 岡山県 平林金属
12 内野手 糸瀬 勇助 栃木県 ホンダエンジニアリング
13 井上 知厚 岡山県 IPU環太平洋大学
14 浦本 大嗣 栃木県 ホンダエンジニアリング
15 古敷谷 亮 高知 高知パシフィックウェーブ
16 小見山敦吏 岡山県 平林金属
17 澤田 優生 大阪府 大阪桃次郎
18 米良 孝太 宮崎県 旭化成
19 外野手 川田 直諒 宮崎県 旭化成
20 黒岩 誠亥 愛知県 トヨタ自動車
21 床井 優介 栃木県 ホンダエンジニアリング
22 西山 幸助 岡山県 平林金属
23 森田 裕介 愛知県 豊田自動織機

第1次海外強化合宿コーチングスタッフ
No. 役職 氏名 支部 所属
1 チームリーダー 三宅  豊 (公財)日本ソフトボール協会
2 ヘッドコーチ 岡本 友章 高知 高知パシフィックウェーブ
3 アシスタントコーチ 浜口 辰也 栃木県 ホンダエンジニアリング
4 アシスタントコーチ 吉村  啓 岡山県 平林金属
5 トレーナー 田岡 幸一 Body Laboratory