10月26日(金)、「第9回アジア男子選手権大会」(第13回世界男子選手権アジア地区予選会)は2日目を迎えた。
前日(10月25日/木)、インド、フィリピンにコールド勝ちし、連勝を飾った日本は、この日もダブルヘッダーで、香港、インドネシアと対戦。こちらもコールド勝ちで連勝し、無傷の4連勝で予選リーグ1位通過が確定(この日の試合結果で、1敗のチームがフィリピンのみとなり、最終戦のシンガポール戦に日本が敗れ、フィリピンがインドに勝利し、4勝1敗の同率で並んでも、直接対決でフィリピンに勝利しているため、日本の順位が上となり、最終戦の試合結果に関わらず、予選リーグ1位通過が確定)。決勝トーナメント進出を決めた。
●大会第2日/10月26日(金)
予選リーグ第3戦
|
1 |
2 |
3 |
4 |
計 |
日 本 |
6 |
3 |
1 |
7 |
17 |
香 港 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
○嶋田 智希、中村 健二―片岡 大洋 |
●チェン カー チュン、テン チョン ミン―チェン ヘイ ウェン、チェン ライ キョン |
日 本 |
: |
《三》木谷 謙吾《二》中村 健二、谷口 淳 |
香 港 |
: |
|
先攻の日本は初回、1番・小野洋平が四球を選び、出塁。2番・横山拓への2球目がワイルドピッチとなり、スコアリングポジションへ走者を進めると、横山拓が持前の俊足を生かし、ピッチャー前にバントヒットを決め、無死一・三塁。すかさず一塁走者が二塁へ盗塁し、二・三塁とチャンスを広げ、3番・米良孝太のショートゴロの間に三塁走者が生還。あっさり先取点を挙げると、4番・松岡真央が四球で歩き、5番・谷口淳のセカンドゴロで一塁走者が二塁で封殺される間に三塁走者がホームイン。2点目を挙げ、6番・川田直諒が痛烈な当たりのセンター前ヒット。二死一・三塁と攻め立て、7番・嶋田智希、8番・佐伯忠昭、9番・木谷謙吾の3連続長短打等で4点を追加。初回に大量6点を先制し、早々と試合を決めてしまった。
2回表には、2番・横山拓が四球で出塁すると、すかさず盗塁。一死後、4番・松岡真央のセカンドゴロで三塁へ進み、5番・谷口淳のセカンド内野安打で三塁走者が生還。6番・川田直諒がライト前ヒットを放ち、二死一・三塁と再びチャンスを作り、一塁走者が盗塁。7番・嶋田智希のファーストゴロがエラーを誘い、2点を追加。この回3点を挙げると、3回表にも相手守備の乱れに乗じて1点を加え、4回表にも打者11人を送る猛攻。5本の長短打を集中し、7点を加え、完全に香港の息の根を止めた。
守っては、西村信紀ヘッドコーチが指導する環太平洋大の教え子であり、「秘蔵っ子」嶋田智希が先発。打者6人から5三振を奪い、2イニングをパーフェクトに抑えれば、投手陣の「リーダー」であり、国際大会には「絶対的」な強さを見せる中村健二も相変わらずの安定感抜群のピッチングを見せ、香港打線に一人の走者も許さぬ「パーフェクトリレー」を演じ、香港に17−0の4回コールド勝ちを収め、無傷の3連勝を飾った。
予選リーグ第4戦
|
1 |
2 |
3 |
4 |
計 |
日 本 |
6 |
3 |
1 |
2 |
12 |
インドネシア |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
○中島 幸紀、照井 賢吾―片岡 大洋、小野 洋平 |
●ヘリ、サイフル、レザ―アディット |
日 本 |
: |
《三》谷口 淳、木谷 謙吾《二》松岡 真央 |
インドネシア |
: |
|
先攻の日本は初回、この試合、トップバッターに起用された片岡大洋がファーストゴロエラーで出塁。2番・西森雄が手堅く送り、スコアリングポジションに走者を進め、3番・松田光のショートゴロが、またしてもエラーを誘い、一・三塁とチャンスを広げ、「頼れるキャプテン」4番・松岡真央が先制のタイムリーツーベース。1点を先制し、なお一死二・三塁と攻め立て、5番・谷口淳のショートゴロで三塁走者が本塁突入。この積極果敢な走塁に焦ったか、ショートの本塁送球が悪送球となり、三塁走者が生還。さらに7番・佐伯忠昭、8番・木谷謙吾、9番・伊藤公彦の3連打で4点を加え、この回大量6点を挙げ、初回で勝負を決めてしまった。
日本は2回表にも、4本の長短打を集中。3点を加え、3回表には、相手守備の乱れに乗じ、1点を追加。4回表には、8番・木谷謙吾のタイムリー等で2点を加え、12安打・12得点の猛攻。インドネシアを圧倒した。
日本の先発・中島幸紀は、初回、いきなり先頭打者に安打を許し、ここは落ち着いたピッチングで後続を断ち、無失点で凌いだが、2回裏、再び先頭打者に安打を許し、次打者の内野ゴロの間に二塁へ進塁。得点圏に走者を進められると、6番・デピにタイムリーを浴び、今大会初失点。ここまでチームとしても無失点(それどころかほとんど走者も許さぬ試合展開が続いていたが)、「全試合無失点での全勝優勝」を目標としていただけに、何とも残念な失点となってしまった。
しかし、3回裏から登板した照井賢吾が、チーム期待の貴重な左腕として、その「存在感」を十二分に発揮。今大会初安打を許したが、打者7人から5三振を奪う力投。2イニングを無失点に抑え、12−1の4回コールド勝ちで4勝目。予選リーグ最終戦となるシンガポール戦を待たずに、予選リーグ1位通過を決め、決勝トーナメントへ駒を進めることになった。
第9回アジア男子選手権大会 第2日 予選リーグ第3戦
香港戦 スターティングラインアップ |
打順 |
守備位置 |
選手名 |
所属 |
UN |
1 |
DP |
小野洋平 |
高知パシフィックウェーブ |
24 |
2 |
CF |
横山 拓 |
岐阜エコデンSC |
1 |
3 |
3B |
米良孝太 |
旭化成 |
5 |
4 |
SS |
松岡真央 |
旭化成 |
8 |
5 |
2B |
谷口 淳 |
平林金属 |
18 |
6 |
LF |
川田直諒 |
旭化成 |
7 |
7 |
P |
嶋田智希 |
岐阜エコデンSC |
20 |
8 |
1B |
佐伯忠昭 |
ダイワアクト |
12 |
9 |
RF |
木谷謙吾 |
平林金属 |
28 |
FP |
C |
片岡大洋 |
高知パシフィックウェーブ |
2 |
※選手交代 |
イニング |
|
2回裏 |
守備交代 |
米良OUT→伊藤公彦(豊田自動織機)IN ※サードの守備に入る |
3回表 |
代打 |
小野OUT→照井賢吾(高崎市役所)IN |
〃 |
〃 |
松岡OUT→西森雄(トヨタ自動車)IN |
3回裏 |
投手交代 |
嶋田OUT→中村健二(大阪桃次郎)IN |
〃 |
守備交代 |
代打・西森がそのままセカンドの守備に入る |
〃 |
守備変更 |
セカンド・谷口がショートの守備に回る |
4回表 |
代打 |
川田OUT→松田光(平林金属)IN |
4回裏 |
再出場 |
松田OUT→川田直諒(旭化成)IN ※レフトの守備に再出場 |
第9回アジア男子選手権大会 第2日 予選リーグ第4戦
インドネシア戦 スターティングラインアップ |
打順 |
守備位置 |
選手名 |
所属 |
UN |
1 |
C |
片岡大洋 |
高知パシフィックウェーブ |
2 |
2 |
2B |
西森 雄 |
トヨタ自動車 |
6 |
3 |
DP |
松田 光 |
平林金属 |
19 |
4 |
SS |
松岡真央 |
旭化成 |
8 |
5 |
CF |
谷口 淳 |
平林金属 |
18 |
6 |
LF |
川田直諒 |
旭化成 |
7 |
7 |
1B |
佐伯忠昭 |
ダイワアクト |
12 |
8 |
RF |
木谷謙吾 |
平林金属 |
28 |
9 |
3B |
伊藤公彦 |
豊田自動織機 |
16 |
FP |
P |
中島幸紀 |
大阪桃次郎 |
14 |
※選手交代 |
イニング |
|
1回裏 |
守備交代 |
片岡OUT→小野洋平(高知パシフィックウェーブ)IN ※キャッチャーの守備に入る |
3回裏 |
〃 |
谷口OUT→横山拓(岐阜エコデンSC)IN ※センターの守備に入る |
〃 |
投手交代 |
中島OUT→照井賢吾(高崎市役所)IN |
4回表 |
代打 |
佐伯OUT→米良孝太(旭化成)IN |
4回裏 |
守備交代 |
代打・米良がそのままサードの守備に入る |
〃 |
守備変更 |
ショート・松岡がファーストの守備に回る |
〃 |
〃 |
サード・伊藤がショートの守備に回る |
|