2016.6.7
 

 

第45回日本男子ソフトボール西日本リーグ第2節

平林金属が7勝1敗と星を伸ばし、単独首位に立つ!




王者・平林金属が今節無傷の3連勝!
快調に勝ち星を積み重ね、単独首位に立つ



これを大阪桃次郎が単独2位で追いかける
地元開催で3勝1敗! 次節はいかに……



ダイワアクトは今節1勝2敗と負け越し、
3位グループへと一歩後退した


愛媛ウエストは前節の出遅れを挽回!
今節3勝1敗と次第に調子を上げてきた


高知パシフィックウェーブは今節1勝3敗
「今年は必ず上位を!」 ここからが正念場だ


ジェイテクトも通算5勝4敗と依然3位グループ
次節も粘り強く戦い、何とか食らいついていきたい


旭化成は今節1勝3敗と振るわず、上位から後退
今後「攻守にバランスの取れた戦い」を展開できるか!?


今節2勝1敗と勝ち越したNeo長崎
通算3勝6敗では、まだ本来の姿とはいえない


オール福岡は未だ勝利が遠く、開幕9連敗
現有戦力の中で何か「突破口」を見つけ出せ!



第45回日本男子西日本リーグ第2節/大阪府大阪市

 第45回日本男子ソフトボール西日本リーグ第2節が、去る6月4日(土)・5日(日)の両日、大阪府大阪市・舞洲運動広場において開催された。

 第2節では、前節4勝1敗と上々な滑り出しを見せていた王者・平林金属が無傷の3連勝。通算成績を7勝1敗まで伸ばし、単独首位に立った。また、平林金属と同じく4勝1敗の好スタートを切っていた高知パシフィックウェーブは、今節1勝3敗と振るわず、通算5勝4敗で3位グループへ転落。この高知パシフィックウェーブと入れ替わるように、今節地元開催となった大阪桃次郎が通算6勝3敗(今節3勝1敗)で追走し、単独2位へと躍り出た。その他上位は、3位グループにダイワアクト、愛媛ウエスト、高知パシフィックウェーブ、ジェイテクトの4チームが通算5勝4敗で並び、大混戦の様相が続いている。

 平林金属は、今節初戦となった愛媛ウエスト戦に14安打を浴びせる猛攻で7−0と完勝。続く大阪桃次郎との対戦では2回裏に1点を先制されたものの、迎えた5回表、一死満塁のチャンスで「リードオフマン」祝弘樹が三遊間を鋭く破る2点タイムリーを放ち、一気に試合をひっくり返すと、続く6回表にもベテラン・宮宅健次のタイムリーでダメ押しの2点を追加。結果4−1で鮮やかな逆転勝利を収め、初日連勝を飾った。2日目のオール福岡戦でもその「勢い」は衰えることなく、「チームの顔」松田光の2打席連続アーチ、太田元貴のソロホームラン等、豪快な「一発攻勢」で5−0の快勝。前節に続いて投打の歯車がガッチリと噛み合い、今節無傷の3連勝でいよいよ単独首位に立った。

 首位・平林金属を追いかけ、2位へと浮上したのは今節地元開催となった大阪桃次郎。初日、まず旭化成と対戦し、「頼れるキャプテン」澤田優生のタイムリーで2−1と劇的なサヨナラ勝ちを収めると、続く平林金属戦でも先発・河野拓郎が5回途中まで被安打1の好投を見せ、打線もワイルドピッチの間ではあったが、2回裏に1点を先制する有利な試合展開。最終的には5回から急遽登板することになった岡阜囀lが王者・平林金属の「執念」に屈し、5回表、6回表と2本のタイムリーを浴びて1−4の逆転負けを喫する形となったが、この敗戦がかえってチームの「発奮材料」となり、2日目のジェイテクト戦にドニー・ヘイル、澤田優生、佐々木康仁、植田貴也のタイムリー、岡阜囀lのソロホームランなど10安打を浴びせて7−1で快勝。ダイワアクトとの激しい打撃戦にも筒井拓友の2本のツーランホームランなどで12−5と打ち勝ち、今節3勝1敗、通算成績を6勝3敗に伸ばした。

 同率で3位グループ(通算5勝4敗)に並んだのは、ダイワアクト、愛媛ウエスト、高知パシフィックウェーブ、ジェイテクトの4チーム。
 ダイワアクトは、今節初戦で高知パシフィックウェーブと対戦。4回表に1点を先制されながらも、迎えた5回裏、二死から古川恵士のソロホームランで同点に追いつくと、続く6回裏にも代打で出場した田中亮多がしぶとく三遊間を破り、勝ち越しに成功。2−1で接戦をモノにし、この後も順調に白星を重ねていくかに見えたが、続くジェイテクト戦では先発・古川恵士が踏ん張り切れず、2−3の逆転負け。2日目の大阪桃次郎との一戦も、満を持して先発した「投打の柱」アンドリュー・カークパトリックが被安打8(本塁打1本)、失点9(自責点3)とめずらしく乱調。再三にわたるイリーガルピッチの宣告でかなり「ナーバス」になったことも影響しただろうが、どこか「らしくないピッチング」で試合を作れず、結局5−12で敗戦。今節1勝2敗と負け越し、思うように勝ち星を伸ばすことができなかった。

 第1節で2勝3敗と出遅れた愛媛ウエストは、初日の平林金属戦こそ0−7の完敗を喫したが、その後はうまく切り替え、昨年3位の「意地」を感じさせる気迫溢れる戦いを展開。高知パシフィックウェーブ戦は、チームの「主砲」であり「キャプテン」でもある菅野達也が7回表に特大の決勝ホームランを叩き込み、5−4で勝利。2日目の旭化成戦も7回表まで3−5と2点のリードを許す絶体絶命の状況に追い込まれながら、その裏、この回先頭の菅野達也のランニングホームランを含む「怒涛の6連打」で3点を奪い、6−5の見事なサヨナラ勝ちを収めると、この勢いで続くジェイテクト戦にも7−0と快勝。今節3勝1敗と巻き返し、通算成績においても勝ち星を一つ先行させた。

 高知パシフィックウェーブは、前節、平林金属と同じく4勝1敗の好スタートを切っていたが、この第2節では1勝3敗と苦しみ、首位争いから後退。今節初戦のダイワアクト戦で1−2の逆転負けを喫したショックをどこか引きずる形となり、続く愛媛ウエスト戦にも4−5で惜敗。初日に「痛い連敗」を喫してしまった。2日目のNeo長崎戦はエース・高橋速水が貫録の1安打ピッチングを見せ、2−0の完封勝利を飾ったものの、旭化成戦では常に先手を取られる劣勢を強いられ、再び3−6と敗戦。結果的には今節の出だしでつまずき、生まれた「悪い流れ」を自力で断ち切ることができず、次節に向けてもう一度チームの「立て直し」を図らなければならない状況となった。

 ジェイテクトは、第1節で3勝2敗と勝ち越した「勢い」をそのまま持ち込み、今節初戦となったオール福岡戦に藤本昌史のスリーラン、安戸和輝のツーランホームランを含む19安打を浴びせて17−6で打ち勝つと、続くダイワアクト戦にも1−2と1点リードされて迎えた土壇場の7回表、一死から藤本昌史、上岡達史、森田雄介の3連続長短打で一気に試合をひっくり返し、3−2の逆転勝利。初日連勝を飾り、この時点で通算5勝2敗「このまま首位争いを繰り広げるか!?」と期待が膨らんだが、2日目は一転して大阪桃次郎戦に1−7、愛媛ウエスト戦に0−7と完敗続き。結局今節は2勝2敗に終わり、勝ち越しとはいかなかったが、依然昨年とは「一味違う」戦いぶりで決勝トーナメント進出を狙える位置につけている。

 旭化成は、今節1勝3敗と勝ち星を積み上げられず、通算4勝5敗で実質7位に後退。初日、初戦となったNeo長崎戦では、金丸昭太、猪股竜之助の投手陣が5本のホームランを含む11安打を浴びるなど打ち込まれ、3−13の6回コールド負け。いきなりこのような「大敗」を喫してしまうと、やはりその後はなかなか良い流れを生み出せず、続く大阪桃次郎戦でも1点を争う好ゲームを繰り広げはしたものの、最終的には1−2のサヨナラ負け。2日目の愛媛ウエスト戦も再び5−6のサヨナラ負けを喫し、高知パシフィックウェーブ戦は「打線の力」で6−3と何とか一矢を報いたが、結局通算成績においても黒星が一つ先行してしまう形となった。

 Neo長崎は前節の「出遅れ」を取り戻すべく、この第2節では果敢に戦い、初日、まず旭化成戦に益田秀紀、森勇紀、田慎吾、朝長聖斗、平山靖の5本のホームランなど長打攻勢で13−3の大勝(6回コールド勝ち)。2日目の高知パシフィックウェーブ戦は0−2と完封負けを喫したものの、オール福岡戦では初回に2点を先制されながらすぐに反撃へと転じ、直後の2回表、7安打を集中して一挙6得点。最終的に9−4で振り切り、今節2勝1敗、通算成績を3勝6敗まで回復させた。

 オール福岡は今節も勝ち星を挙げることができず、開幕9連敗。チーム事情といってしまえば致し方ないのだが、昨年投手陣の中で最も安定感を示したベテラン右腕・貞方直泰がこの第2節になっても未だ合流しておらず、1試合も登板できずにいる。初日はジェイテクト戦に6−17、2日目も平林金属戦に0−5、Neo長崎戦に4−9と敗れ、相変わらず黒星続き。現有戦力の中で何か「突破口」を見出していかない限りは、正直なところ「勝利」が程遠い状態にある……。いつまでもこの定位置に居座るのではなく、早く1勝を挙げて順位争いをかき回す存在になってほしいところ。次節こそは、ぜひ「これまでとは違う」戦いを見せてもらいたい。

 第45回日本男子ソフトボール西日本リーグ第2節終了時点、全チームの成績は下記の通りで、第3節は9月3日(土)・4日(日)の両日、福岡県北九州市・ひびきコスモス運動場において開催される。

第45回 日本男子ソフトボール西日本リーグ 第2節終了時点 全チーム成績
チーム名
平林金属 7 1
大阪桃次郎 6 3
ダイワアクト 5 4
愛媛ウエスト 5 4
高知パシフィックウェーブ 5 4
ジェイテクト 5 4
旭化成 4 5
Neo長崎 3 6
オール福岡 0 9

※同率の場合には、前年の順位が上のチームから順に表記しています