2016.10.26
 

 

第45回日本男子ソフトボール東日本リーグ第3節

ホンダエンジニアリングが逆転優勝を飾り、「連覇」!




王者・ホンダエンジニアリングが無傷の4連勝を飾り、逆転優勝!



前節まで首位に立っていた豊田自動織機は、この最終節2勝2敗。
肝心の「大一番」で勝利を挙げることができず、2位に終わった



デンソーは優勝争いにこそ絡めなかったが、通算9勝5敗で3位


4位はトヨタ自動車。苦しみながらも最終節を2勝2敗で
乗り切り、「4強入り」。決勝トーナメント進出を決めた


埼玉県庁クラブは地元開催で3勝1敗と勝ち越し。
しかし……「あと一歩」及ばず、5位で終戦


今節1勝3敗と負け越した岐阜エコデンSCは、通算6勝8敗の6位


大阪グローバルも「黒星先行」の状況を変えられず、7位


前節に続き4連敗。8位でシーズンを終えたYKK
来年はぜひ、「一味違う」ところを見せてほしい!



第45回日本男子東日本リーグ第3節/埼玉県戸田市

 第45回日本男子ソフトボール東日本リーグの最終節となる第3節が、去る10月22日(土)・23日(日)の両日、埼玉県戸田市(彩湖・道満グリーンパーク野球場他)において開催された。

 第3節では、首位・豊田自動織機(通算8勝2敗)を「勝ち星一つ差」で追いかけ、2位(通算7勝3敗)につけていたホンダエンジニアリングが「無傷の4連勝」を飾り、鮮やかな逆転優勝。まさに「勝負どころで本領を発揮する」王者の底力を見せつけ、東日本リーグ「連覇」を飾った。

 また、各チームの最終順位も決まり、決勝トーナメントへ進出する上位4チームが決定。惜しくも最後は王者・ホンダエンジニアリングに優勝をさらわれてしまったものの、今シーズンは第1節で開幕6連勝を飾る等「スタートダッシュ」に成功し、好調な戦いを続けた豊田自動織機が第2位(通算10勝4敗)。「全試合を投げ抜くエース」山脇佑也を軸に、前節に続いてこの最終節でも3勝1敗と勝ち越し、白星を稼いだデンソーが第3位(通算9勝5敗)。決勝トーナメント進出「最後の一枠」となる第4位は、今節2勝2敗のトヨタ自動車と、地元開催で3勝1敗と勝ち越した埼玉県庁クラブが同率(通算8勝6敗)で並ぶ形となったが、リーグ規定により、当該チームの対戦失点数で最終順位を決定(※両チームの直接対決の成績も1勝1敗であったため、対戦失点数での最終順位決定となった)。両チームの直接対決では、トヨタ自動車の失点が5、埼玉県庁クラブの失点が6であったため、失点数の少ないトヨタ自動車が第4位となった。

 ホンダエンジニアリングは、初日、初戦となった大阪グローバル戦に浦本大嗣(2本)、大石司、加藤一秀の4本の本塁打等10安打を浴びせて9−0の圧勝。この勝利で勢いに乗ると、続く豊田自動織機との「大一番」にも「若手の成長株」大石司の豪快なソロホームランで先手を取り、その後同点に追いつかれはしたが、床井優介の勝ち越しタイムリー、犠牲フライ等で着実に得点を重ね、5−2と快勝。2日目も「さすが王者!」と感じさせる戦いは続き、デンソー戦に大石司の2打席連続ホームラン、保坂真樹の“サヨナラ”となる犠牲フライで4−3の辛勝。最終戦となったトヨタ自動車戦も、打っては佐藤輝のツーランホームラン、犠牲フライ等で4得点。守っては、先発・吉田大祐が被安打2の好投を見せ、4−0の完封勝利を飾り、この最終節「無傷の4連勝」。まさに「勝負どころでキッチリと結果を残す!」王者・ホンダエンジニアリングらしい戦いぶりで、首位・豊田自動織機を逆転し、「連覇」を達成した。

 豊田自動織機は、今節初戦となったデンソー戦でわずか3安打と打線が抑え込まれ、0−1の完封負け。この敗戦に落ち込むことなく、続くホンダエンジニアリングとの「首位攻防戦」にも果敢に挑んだが、先発・深津悠平が最終節での逆転優勝に燃える王者の気迫に押されたか……常に先手を奪われる苦しい試合展開に終始。結局、事実上の優勝決定戦と目されたこの重要な一戦に2−5で敗れたことが響き、2位へと後退。目前に迫っていた念願の東日本リーグ制覇を逃してしまった。

 デンソーは、前節同様この最終節でも白星を重ね、3勝1敗と勝ち越し。2日目のホンダエンジニアリング戦では、終盤追いつきながら3−4とサヨナラ負けを喫したものの、初戦となった豊田自動織機戦にエース・山脇佑也の「安定感抜群のピッチング」で1−0の完封勝利。大阪グローバル戦は一転して激しい打ち合いとなったが、今節の「ラッキーボーイ」大林正樹のタイムリースリーベース等で7−5と逆転勝利。岐阜エコデンSC戦も相手守備の乱れと大林正樹のタイムリーで奪った序盤のリードをエース・山脇佑也が守り抜き、3−2で勝利を収め、通算成績9勝5敗。最後まで優勝争いに絡むことはできなかったが、3位の座をキープし、決勝トーナメント進出を決めた。

 前節終了時点でデンソーと並ぶ3位につけていたトヨタ自動車は、今節初戦の埼玉県庁クラブ戦に1−3で敗れ、黒星スタート。続くYKK戦では濱口寿二のツーラン、山本淳のタイムリー、興津俊之のソロホームラン等で着々とリードを広げ、6−1と圧勝。2日目の岐阜エコデンSC戦も、初回に西森雄の犠牲フライで挙げた1点をエース・木原道哲が守り抜き、1−0の完封勝利を飾ったが、最終戦となったホンダエンジニアリング戦は打線がわずか2安打に抑え込まれ、逆に0−4の完封負け。2勝2敗と「一進一退」の結果に終わり、ミラクルを起こすことができず、通算8勝6敗。最後は今節3勝1敗と勝ち越した埼玉県庁クラブに同率で並ばれる形となったが、当該チームの対戦失点数によって4位が決まり、何とか決勝トーナメントへの切符を手にした。

 この最終節を地元・埼玉で迎えた埼玉県庁クラブは、今節初戦となったトヨタ自動車戦に北澤慶介のタイムリー、鈴木悠司のソロホームラン等で3−1と勝利し、白星スタート。続く岐阜エコデンSC戦にも17安打を浴びせ、12−7で打ち勝ち、連勝。2日目、豊田自動織機戦は2−10と大敗したものの、最終戦となった大阪グローバル戦を延長9回タイブレーカーに及ぶ「死闘」(3時間30分を超える熱戦)の末、9−8のサヨナラで制し、3勝1敗。地元開催で「勝ち星の上積み」に成功し、トヨタ自動車と同率で並ぶ等、激しい順位争いを繰り広げたが、最後はリーグ規定により(※同率で並び、両チームの直接対決の成績も1勝1敗であったため、対戦失点数によりトヨタ自動車の4位、埼玉県庁クラブの5位が決まった)5位が決定。「あと一歩」のところで決勝トーナメント進出を逃した。

 その他、東日本リーグでは今節「苦しい戦い」を強いられ、1勝3敗と負け越した岐阜エコデンSCが6位(通算6勝8敗)。大阪グローバルも同じく1勝3敗と「黒星先行」の状況を変えられず、7位(通算3勝11敗)。YKKはまたしても勝ち星なしの4連敗を喫し、8位(通算1勝13敗)で今シーズンの戦いを終えることになった。

 第45回日本男子ソフトボール東日本リーグの最終成績は下記の通りで、東西両リーグの上位4チームが出場し、今シーズンの「日本リーグチャンピオン」を決める決勝トーナメントは、11月12日(土)・13日(日)の両日、栃木県宇都宮市/栃木県総合運動公園硬式野球場・軟式野球場において開催される。

    第45回 日本男子ソフトボール東日本リーグ 最終順位     
順位 チーム名
優勝 ホンダエンジニアリング 11 3
2位 豊田自動織機 10 4
3位 デンソー 9 5
4位 トヨタ自動車 8 6
5位 埼玉県庁クラブ 8 6
6位 岐阜エコデンSC 6 8
7位 大阪グローバル 3 11
8位 YKK 1 13

※4位・5位は当該チームの対戦失点数により順位を決定
※上位4チームは決勝トーナメント進出

■決勝トーナメント組み合わせ