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男子西日本リーグが開幕!
※画像はダイワアクト
アンドリュー・カークパトリック
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昨年の決勝トーナメントを制した
大阪桃次郎は4勝1敗の好スタート
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地元での開幕を迎えた高知パシフィックウェーブ
期待の「新戦力」・高橋速水に、2節以降も注目が集まる
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4年ぶりの決勝トーナメント進出をめざすNeo長崎
第1節を終え、3勝2敗と勝ち越した
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初の決勝トーナメント進出をねらう旭化成も
3勝2敗と勝ち越し
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日本リーグ参入3年目を迎える四国生コンSBC
今シーズンは上位争いを演じ、「結果」を残せるか
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平林金属は昨年8位に終わった「雪辱」を誓う
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第1節を終え、1勝4敗のジェイテクト
今シーズンは何とか上位争いに絡みたい
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開幕6連敗と苦しむオール福岡
第2節以降、この流れを変えることができるか
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第2節以降も男たちの
「熱く」、「激しい」戦いから目が離せない!
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大阪桃次郎
ダイワアクトが4勝1敗の好スタート!
第39回日本男子西日本リーグが開幕。第1節が、4月23日(金)〜25日(日)の3日間にわたり高知県高知市・春野総合運動公園において開催された。
今シーズンは、昨年の10チームから1チーム減った計9チーム(大阪ツヅキグローバルが昨シーズン限りでリーグを脱退)により、すべて3日間開催で覇が競われることになり、決勝トーナメント進出(東西1位〜4位の計8チームが争う)、“西日本リーグ制覇”をめざした熱戦の火蓋が切って落とされた。
第1節は、昨年決勝トーナメントを制し、日本リーグ新規参入の年でいきなり「日本リーグチャンピオン」に輝いた大阪桃次郎と、昨年の決勝トーナメント・ファイナルで、その大阪桃次郎と優勝を争い、惜しくも「あと一歩」のところで準優勝に終わったダイワアクトが、ともに4勝1敗と好調な滑り出しを見せた。
今シーズン日本リーグ参入2年目にして、初の「西日本リーグ制覇」「決勝トーナメント連覇」を狙う大阪桃次郎は、開幕戦で地元・高知パシフィックウェーブと対戦。今シーズンから高知パシフィックウェーブに新加入し、次代の「日本代表」を担う逸材と前評判の高い高橋速水の立ち上がりをいきなり攻め、「ニュージーランド代表」にも名を連ねる強打者・ドニー・ヘイルのソロ本塁打などで3点を先制。これで一気に勢いに乗ると、自慢の強力打線が爆発。3回表には山田広之、日本代表・中村健二の本塁打などで一挙10点を奪い、早々と試合を決め、貫録の開幕白星スタート。2戦目の平林金属戦でも、福島潤の本塁打などで立ち上がりから得点を重ね、守っては中村健二、中島幸紀の日本代表、元日本代表コンビの豪華な投手リレーで5−1と勝利。2日目は、昨年の決勝トーナメント・ファイナルの再現となったダイワアクト戦に1−4と敗れたものの、その後、Neo長崎に7−6、オール福岡に12−1で勝ち、第1節を4勝1敗で終え、好調な滑り出しを見せた。
昨年、あと一歩のところで「日本リーグチャンピオン」を逃したダイワアクトは、今シーズンも昨年の世界選手権で「世界一」に輝いたオーストラリア代表の左腕・アンドリュー・カークパトリックが参戦。開幕戦となった四国生コンSBC戦こそ、そのアンドリュー・カークパトリックが2回裏、5回裏と「一発」を浴び、やや調整の遅れを感じさせたものの、この「絶対的エース」の存在により、攻撃への集中力が増した打線が好調。終盤に大量得点を挙げ、終わってみれば、11−2と四国生コンSBCを一蹴し、2戦目のジェイテクト戦でも福井庸祐の2本の本塁打を含む計4本の本塁打を浴びせ、11−0の5回コールド勝ち。3戦目の大阪桃次郎戦では、水口敦央の2打席連続の本塁打などで4−1で勝利し、地元・高知パシフィックウェーブ戦にも9−0で圧勝。4連勝を飾り、最終戦となった旭化成戦には、エース・アンドリュー・カークパトリックを温存し、2−6で敗れはしたが、第1節を終えて4勝1敗と好スタートを切った。
地元の大声援の中、第1節に臨んだ高知パシフィックウェーブは、今節4勝2敗とまずまずのスタート。これまでただ一人「エース」としてフル回転してきた山尾竜則に加え、今年は昨年のインカレで優勝投手となり、全日本総合選手権でも準優勝の実績を残し、「次代を担う日本代表候補」として期待されている高橋速水が「新戦力」としてチームに加入。開幕戦となった大阪桃次郎戦では、その期待のルーキー・高橋速水がリーグの洗礼を浴び、3−13で大敗。苦しいスタートとなったが、その後はうまくもち直し、オール福岡戦には4−1で勝利。その後、Neo長崎戦に6−1、四国生コンSBC戦にも10−5と3連勝を飾ったが、最終日のダイワアクト戦では再び0−9と大敗。浮き沈みの激しい展開で最終戦を迎えたが、平林金属戦では、片岡一人、尾崎和登、金尾純の3本の本塁打などで得点を重ね、11−4で圧勝。通算4勝2敗で第1節を終了し、今後の上位争いに向けてまずは好位置につけた。
この他Neo長崎、旭化成が第1節を終了し、3勝2敗と勝ち越し。四国生コンSBCが3勝3敗、平林金属が2勝3敗、ジェイテクトが1勝4敗で続き、オール福岡は開幕6連敗と苦しいスタートとなった。
各チームの今シーズンの戦力、第1節での戦いぶりを見る限り、次節以降は昨年の決勝トーナメントに進出した3チーム(ダイワアクト、大阪桃次郎、高知パシフィックウェーブ)を中心に、上位争いが展開されていきそうである。上位進出には、勝ち星を確実に計算できる「絶対的なエース」を有するチームが有利であるのは間違いない。しかし、男子リーグ特有の「破壊力」のある攻撃・打線は、どのチームも健在で、わずかな状況・流れの変化から大きな「番狂わせ」が起こる可能性もあり得る。投手力の充実した上位のチームを他のチームがどう攻略していくのか。第2節以降の大きな見どころとなりそうである。
男子西日本リーグ第1節、各チームの成績は下記の通りで、第2節は5月28日(金)〜30日(日)の3日間、大阪府大阪市において開催される。
■第39回日本男子ソフトボール西日本リーグ 第1節終了時点 全チーム勝敗・順位
ダイワアクト |
4勝1敗 |
大阪桃次郎 |
4勝1敗 |
高知パシフィックウェーブ |
4勝2敗 |
Neo長崎 |
3勝2敗 |
旭化成 |
3勝2敗 |
四国生コンSBC |
3勝3敗 |
平林金属 |
2勝3敗 |
ジェイテクト |
1勝4敗 |
オール福岡 |
0勝6敗 |
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