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デンソー、独走のまま、2連覇を達成!
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今シーズンのデンソーは打線好調!
「村里頼み」のチームから脱却した
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今節4連勝で2位に入ったトヨタ自動車
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織機のエース・村上。決勝トーナメントで
「織機旋風」を巻き起こすことができるか?
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苦しい戦いが続いたホンダエンジニアリング。
最終戦で4位を決め、決勝トーナメントへ
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4勝8敗で5位となった岐阜エコデンSC。
打線にはタレントが揃っているのだが……
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最後までリーグを盛り上げた埼玉県庁クラブ。
順位以上に内容のある試合を展開してくれた
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YKKも懸命の戦いを見せたが……
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デンソー、独走で2連覇達成!
第38回日本男子ソフトボール東日本リーグ第3節(最終節)は、9月5日(土)・6日(日)の両日、宮城県女川町・女川町総合運動場で開催された。
結果は、第2節まで7勝1敗で単独首位に立っていたデンソーが、今節も4戦全勝。通算成績を11勝1敗とし、独走のまま、優勝を飾り、2連覇を達成した。
デンソーは、まず今節初戦の豊田自動織機戦を3本の長打を確実に得点に結びつける効果的な長打攻勢で10安打・6得点。6−2で快勝し、続く埼玉県庁クラブ戦では1番・植松洋介の先頭打者本塁打で先制し、その後も小刻みに得点し、3点のリードを奪うと、エース・村里和貴が被安打5・奪三振7の力投で3−0の完封勝ち。最終日を待たずに早くも優勝を決めてしまった。デンソーの勢いは最後まで衰えず、最終日も岐阜エコデンSCに長岡孝、松井徹也、植松洋介、稲木香介の4本塁打を含む15安打・15得点で15−6と圧勝。今節最終戦となったYKK戦も若手選手を積極的に起用しながらも2−1で競り勝ち、今節4連勝。圧倒的な強さで2連覇を飾った。
前節まで5勝3敗で2位のトヨタ自動車も、今節初戦のYKK戦を中嶋洋章の2打席連続本塁打を含む3本塁打・13安打と打ちまくり、11−4と圧勝。続く岐阜エコデンSC戦は4回表に1点を先制されながら、その裏すぐに4つの四死球に内野安打を絡めて逆転。終盤6回裏には中嶋洋章、笠間弘太、江口久雄、長友洋之の4連打などで4点を奪い、6−1で快勝すると、最終日も豊田自動織機に前半はリードを奪われながら、終盤の6回表に一死満塁から山本淳、首藤大地の長短打、西森雄の中犠飛で一挙4点を奪い、逆転に成功。さらに7回表には中嶋洋章の今節3本目となる本塁打でダメ押し。6−3の逆転勝利を収め、最終戦のホンダエンジニアリング戦も中嶋洋章の今節4本目となる本塁打などで3点のリードを奪い、一度は逆転を許したものの、終盤6回表、相手守備の乱れに乗じて逆転し、5−4と競り勝ち、今節4連勝。通算9勝3敗で2位に入った。
一方、前節まで5勝3敗でトヨタ自動車に並んで同率2位につけていたホンダエンジニアリングは、今節初戦の豊田自動織機戦で投手陣が打ち込まれ、4−11の大敗を喫すると、続くYKK戦では、0−2とまさかの完封負け。最終日のトヨタ自動車戦でも3点をリードされながら、床井優介の逆転スリーランなどで一度は試合をひっくり返しながら、守備の乱れから4−5の逆転負け。今節3連敗で最終戦の埼玉県庁クラブ戦を落とすと同率に並ばれ、2点差以上つけられて敗戦すると失点差で逆転され、決勝トーナメント進出すら逃してしまうという「窮地」に追い込まれた。この埼玉県庁クラブ戦は2−1で勝利を収め、ギリギリのところで4位の座を確保し、2年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。
3位は6勝6敗の豊田自動織機。ホンダエンジニアリングと同率だが、直接対決での失点差で上回り、3位の座を確保した。若いチームだけに、今節では若手選手を積極的に起用する場面が数多く見られたが、結果は2勝2敗。通算成績も6勝6敗と可もなく不可もなくといった印象で、シーズンを通して「見せ場」を作ることができなかった。決勝トーナメントでは、是非その「見せ場」を作り、旋風を巻き起こしてもらいたいものである。
岐阜エコデンSC、埼玉県庁クラブは4勝8敗。岐阜エコデンSCは埼玉県庁クラブとの直接対決で2勝していたため、同率ながらリーグ規定で順位は5位となったが、デンソー、トヨタ自動車、豊田自動織機の上位3チームからは1勝も挙げることができなかった。決勝トーナメント進出をめざすには、このあたりの課題を克服していく必要がありそうだ。
一方、埼玉県庁クラブは最終順位は6位に終わったものの、最終戦まで決勝トーナメント進出の可能性を残し、最後までリーグを盛り上げた。最後はホンダエンジニアリングの「2年連続で決勝トーナメント進出を逃すわけにはいかない!」という気合いと執念の前に1−2で惜敗したが、一度は同点に追いつき、「大逆転」を予感させるシーンを演出するなど、ある意味で「今節の主役」となった感があった。
YKKは2勝10敗と低迷したまま、シーズンが終わってしまった。今節ではホンダエンジニアリングに2−0の完封勝利を収め、最後までもつれる順位争いを演出する一因となるなど、「存在感」を示しはしたが、埼玉県庁クラブ戦では3点を先制しながら3−4の逆転負け。優勝したデンソーにも1−2の接戦を展開するなど、今シーズンは1点差負けが4試合。このあたりを勝ち切ることができるようになれば、上位進出も夢ではないだけに、来シーズン以降の「飛躍」に期待したい。
各チームの最終成績は下記の通りで、上位4チームは10月17日(土)・18日(日)の両日、愛知県刈谷市で開催される決勝トーナメントに進出。「最後の決戦」に臨むことになる。
■第38回 日本男子ソフトボール東日本リーグ 最終結果
優 勝 |
デンソー |
11勝1敗 |
準優勝 |
トヨタ自動車 |
9勝3敗 |
3 位 |
豊田自動織機 |
6勝6敗 |
4 位 |
ホンダエンジニアリング |
6勝6敗 |
5 位 |
岐阜エコデンSC |
4勝8敗 |
6 位 |
埼玉県庁クラブ |
4勝8敗 |
7 位 |
YKK |
2勝10敗 |
※3位・4位は同率チーム同士の対戦における失点差で順位を決定。
5位・6位は同率チーム同士の直接対決の対戦成績で順位を決定。
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■決勝トーナメントの組み合わせ
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