第37回 日本男子ソフトボール東日本リーグ第1節 (2008.4.29)


熱戦が開幕!

ホンダはエース・浜口辰也が3勝を挙げた

トヨタも3勝1敗と好調!

デンソーの主砲・中村和也

松久の攻撃力は厚みを増した

埼玉県庁・吉形太佑はホロ苦デビュー

男子リーグの会場にもオリンピック復帰を願う横断幕が

ホンダエンジニアリング、開幕4連勝! 3連覇へ向け、視界良好!!


 第37回日本男子ソフトボール東日本リーグ第1節は、4月26日(土)・27日(日)の両日、岐阜県羽島市・羽島市総合運動場を会場に開催された。
 結果は、現在、東日本リーグ2連覇中で3連覇を狙うホンダエンジニアリングが開幕4連勝で単独首位に立った。ホンダエンジニアリングは、日本代表であり、チームの大黒柱である浜口辰也が今シーズンも健在。今節4試合すべてに先発し、3勝を挙げる大活躍。打線もこれをしっかりと援護し、初戦の青森ソフトボールクラブ戦では7点、岐阜松久ファイターズ戦では6点、YKK戦では12点、デンソー戦では5点と4試合で30点を叩き出し、試合後半にはエース・浜口辰也を休ませ、佐藤輝、黒田友也への継投で勝利をモノにするなど、余裕の試合展開。3連覇へ向け、視界良好といったところか。
 2位には3勝1敗のトヨタ自動車、デンソーの2チームが並び、さらに2勝2敗の豊田自動織機、岐阜松久ファイターズがそれに続いている。埼玉県庁クラブ、YKKはともに1勝3敗、リーグ加盟2年目の青森ソフトボールクラブは4戦全敗の苦しいスタート。念願のリーグ初勝利はまたもお預けとなった。
 2位のトヨタ自動車は、初戦のデンソー戦を0−2で落としたものの、豊田自動織機に2−1で競り勝ち、埼玉県庁クラブ戦では「江口兄弟」(江口久雄、江口真史)のアベックホームランなどで8−4と快勝。今節最終戦の岐阜松久ファイターズ戦も江口真史、笠間弘太、西森雄、長友洋之が相次いでホームランを放ち、8−3で打ち勝ち、ホンダエンジニアリングをピッタリマークしている。
 同じく2位のデンソーは、初戦の埼玉県庁クラブ戦で序盤リードを許す展開となりながら、しぶとく反撃し、5−4のサヨナラ勝ち。続くトヨタ自動車戦も主砲・中村和也の値千金の一発で2−0と勝利したものの、ホンダエンジニアリングとの直接対決でエース・村里和貴の登板を回避。植松洋介、直井成史の継投で挑んだが2−5の敗戦。今節最終戦の豊田自動織機戦は9−2で勝利したが、直接対決での敗戦が響き、3勝1敗で同率2位となった。
 一方、男子日本代表の枦山竜児、横山拓が加わり、注目された岐阜松久ファイターズは、初戦のYKK戦を11−1の5回コールド勝ち。続くホンダエンジニアリング戦を2−6で落とし、青森ソフトボールクラブ戦は20−3の5回コールド。しかし、最終戦のトヨタ自動車戦は3−8で敗れるなど、2勝2敗の4位にとどまった。攻撃力は確実に厚みを増しているだけに、投手陣がどれだけ踏ん張れるかが上位進出へのカギになりそうだ。
 豊田自動織機も2勝2敗の同率4位。エース・村上大和に加え、男子U19日本代表に選出されている期待のルーキー・濱田耕児郎がデビュー。期待に応え、YKK戦でリーグ初勝利を挙げた。もともと打線にはいいものがあるだけに、投手力が安定すれば、さらに上位も狙えるだろう。
 早稲田大で活躍し、男子U23日本代表に選出され、男子日本代表の候補選手にも名前の挙がった期待の新人・吉形太佑が加入し、期待と注目が集まった埼玉県庁クラブは1勝3敗。初戦のデンソー戦で好投手・村里和貴から2回までに4点を奪い、楽勝ペースかと思われたが、このリードをリーグ初登板となる吉形太佑が守り切れず、4−5の逆転負け。これでリズムを崩したか、続く豊田自動織機戦でも打ち込まれ、2−9の敗戦。青森ソフトボールクラブ戦では4−1でリーグ初勝利を挙げたものの、トヨタ自動車戦では2本の本塁打を浴び、8失点。1勝3敗と本来の力を発揮できぬまま、今節を終えてしまった。素材的には将来の日本を背負って立つ「逸材」だけに、このまま終わるようなことはないだろうが……。
 YKKも1勝3敗。初戦の青森ソフトボールクラブ戦には9−0で快勝したが、その後は3連敗。青森ソフトボールクラブは今節もリーグ初勝利は遠く、4連敗。昨シーズンからリーグに加盟し、懸命の戦いを見せてはいるが、昨シーズンから続く連敗は「18」となり、苦しい展開が続いている。
 各チームの成績は下記の通りで、第2節は6月6日(金)〜8日(日)、宮城県蔵王町で開催される。


1位  ホンダエンジニアリング 4勝0敗
2位 トヨタ自動車 3勝1敗
デンソー 3勝1敗
4位 岐阜松久ファイターズ 2勝2敗
豊田自動織機 2勝2敗
6位 埼玉県庁クラブ 1勝3敗
YKK 1勝3敗
8位 青森ソフトボールクラブ 0勝4敗