女子ソフトボール 日米インターナショナルマッチ in 仙台
開催地:宮城県仙台市シェルコムせんだい
大会期日:2005年8月3日(水)〜4日(木)



戦績
8月3日 第1戦
アメリカ 3 ー 0 日  本
8月4日 第2戦
日  本 3 ー 5 アメリカ
8月4日 第3戦
アメリカ 0 ー 1 日  本






■大会第1日:(8月3日/水)<第1戦>

  1 2 3 4 5 6 7
 アメリカ 0 0 1 0 0 0 2 3
 日  本 0 0 0 0 0 0 0 0
(ア)○ホロウェル・サザン−ロウ
(日)●増淵(5回)・染谷(1回0/3)・坂本(1回)−鈴木・吉田


▲アメリカに3連勝中の日本だったが…
▲上野に続く投手の育成が急務だ
 アメリカは3回表、日本の先発・増淵を攻め、この回先頭の8番・フィンチがレフト前ヒット。9番・フリードがストレートのフォアボールで一・二塁とチャンスを広げ、1番・ロウのショートゴロが二塁封殺となり、一死一・三塁となった後、2番・ガリンドが二・遊間を破るタイムリー。1点を先制した。  アメリカは7回表にも、6回から代わった染谷を攻め、この回先頭の4番・トッピングが四球で出塁。続く5番・クレッシュマンがセンター前にはじき返し、一・二塁としたところで、日本は坂本にスイッチ。しかし、坂本が6番・クラーク、7番・フラワーズに連打を浴びて1点を失い、さらに8番・フィンチがレフトへ犠牲フライを打ち上げ、決定的な2点を追加。そのまま逃げ切った。  ここまでアメリカ相手に史上初の3連勝と波に乗っていた日本だが、この日はエース・上野に続く投手の不在という課題が浮き彫りにされ、3人の投手をつぎ込む継投策でアメリカ打線に臨んだが3失点。打線も大幅に打順を入れ替えたが効果なく、この試合4番に起用された山田が放った1安打のみでは手の打ちようがなかった。
■第1戦スターティングラインアップ
  ポジション 選手名  
 1番
 DP
 藤本 索子
 レオパレス21
 2番
 ショート
 内藤 恵美
 豊田自動織機
 3番
 セカンド
 西山 麗
 日立ソフトウェア
 4番
 センター
 山田 恵里
 日立ソフトウェア
 5番
 ファースト
 伊藤 幸子
 トヨタ自動車
 6番
 ライト
 田中 幹子
 豊田自動織機
 7番
 サード
 廣瀬  芽
 太陽誘電
 8番
 キャッチャー
 鈴木 由香
 日立ソフトウェア
 9番
 レフト
 狩野亜由美
 豊田自動織機
 DEFO
 (ピッチャー)
 増淵まり子
 デンソー
※選手交代
5回裏 鈴木OUT→馬渕 智子IN(日立ソフトウェア)※代打
6回表 馬渕OUT→吉田真由美IN(戸田中央総合病院)
  〃  増淵OUT→染谷 美佳IN(デンソー)
7回表 染谷OUT→坂本 直子IN(日立&ルネサス高崎)





■大会第2日:(8月4日/木)<第2戦>

  1 2 3 4 5 6 7
 日  本 2 0 0 0 0 1 0 3
 アメリカ 0 1 3 0 1 0 x 5
(日)●遠藤(3回)・染谷(2回)・上野(1回)−鈴木・吉田
(ア)○アボット・サザン・オスターマン−ヌーべマン
〔本塁打〕フラワーズ、メンドーザ、ヌーべマン(ア)
〔三塁打〕山田(日)
〔二塁打〕ワトリー(ア)


▲日本は初回、坂本のタイムリーで先制したが…

▲アメリカの一発攻勢の前に逆転負け
 先攻の日本は初回、1番・藤本がサード前へバントヒット。2番・西山のキャッチャー前の送りバントがフィルダースチョイスとなり、無死一・二塁。3番・内藤が手堅く送って二・三塁とし、二死後、5番・坂本が二・遊間を破り、二者を迎え入れ、日本が先手を取った。  しかし、アメリカもすぐに反撃。2回裏、この回先頭の6番・フラワーズのソロホームランで1点を返すと、続く3回裏には、一死から3番・メンドーザ、4番・ヌーべマンの連続ホームランであっさり逆転。さらに5番・ウィルカーソンがセーフティーバントで揺さぶり、キャッチャーのエラーを誘って出塁すると、すかさず盗塁。6番・フラワーズがライト前にタイムリーを放ち、ソツのない攻めで3点目を挙げ、2点のリードを奪った。勢いづいたアメリカは5回裏、2番・ワトリーのツーベースとワイルドピッチで無死三塁とすると、3番・メンドーザがキッチリとライトに犠牲フライを打ち上げ、4点目を挙げた。  一方、日本は6回表、一死から代打・山田が左中間を深々と破るスリーベース。途中出場の8番・吉田のセカンドゴロの間にホームを踏み、1点を返したが反撃もここまで。先制点を守れず、逆転負けを喫した。  この試合もファースト・藤野、セカンド・藤本、サード・内藤、ショート・西山の布陣を試すなど、今後を見据えた選手起用や戦術・戦略の一端を垣間見ることができたが、上野に続く投手の不在がまたも露呈してしまった。現時点での勝敗そのものは大きな意味を持つものではない。アメリカに3連勝した「結果」はすばらしいものであることは間違いなく、誰も成し遂げたことのない偉業かもしれないが、来年の世界選手権での優勝、そして2008年の北京オリンピックでの金メダル獲得を本気で狙うなら、まだまだ課題は残されている。この事実を忘れてはならない。
■第2戦スターティングラインアップ
  ポジション 選手名  
 1番
 セカンド
 藤本 索子
 レオパレス21
 2番
 ショート
 西山  麗
 日立ソフトウェア
 3番
 サード
 内藤 恵美
 豊田自動織機
 4番
 ライト
 田中 幹子
 豊田自動織機
 5番
 DP
 坂本 直子
 日立&ルネサス高崎
 6番
 レフト
 馬渕 智子
 日立ソフトウェア
 7番
 ファースト
 藤野 遥香
 トヨタ自動車
 8番
 キャッチャー
 鈴木 由香
 日立ソフトウェア
 9番
 センター
 狩野亜由美
 豊田自動織機
 DEFO
 (ピッチャー)
 遠藤 有子
 日立ソフトウェア
※選手交代
4回裏 遠藤OUT→染谷 美佳IN(デンソー)
  〃  鈴木OUT→吉田真由美IN(戸田中央総合病院)
6回表 藤野OUT→山田 恵里IN(日立ソフトウェア)※代打
6回裏 染谷OUT→上野由岐子IN(日立&ルネサス高崎)
  〃  山田OUT→伊藤 幸子IN(トヨタ自動車)






■大会第3日:7月18日(火) [予選リーグ第3戦:アメリカ vs 日本]

  1 2 3 4 5 6 7
 アメリカ 0 0 0 0 0 0 0 0
 日  本 1 0 0 0 0 0 x 1
(ア)●フリード・サザン−トッピング
(日)○上野(7回)−吉田


▲最終戦を前に気合いを入れる日本 ナイン

▲「本当の勝負」はまだまだ先だ
 後攻の日本は初回、1番・藤本が四球を選び、2番・西山がセンター前ヒット。3番・内藤の送りバントは三塁で封殺され、走者を進めることができなかったが、4番・山田の四球で一死満塁とし、続く5番・田中への4球目がワイルドピッチとなり、あっけなく先取点を挙げた。  日本の先発はエース・上野。今の上野には、この初回の1点がもはや「十分すぎる」ほどの援護だった。4回までわずか1安打に抑え込み、後半は5回、6回と得点圏に走者を進められはしたが、ともに三振で後続を断ち、終わってみれば被安打2・奪三振12のほぼ完璧なピッチング。対アメリカ戦2試合連続の完封で最終戦を飾った。  エース・上野がマウンドに立てば、「アメリカにだって負けない」という確かな自信が感じられる。ここ3大会のアメリカとの対戦を4勝3敗と勝ち越し、この「自信」を手に入れたことがもっとも大きな収穫であるといえよう。アメリカを意識しすぎ、紙一重の差を超えられず、あるいは自滅し、1点差負けを繰り返した忌まわしき過去とは完全に訣別した感はある。  ただ、世界選手権まであと1年、北京オリンピックまであと3年の時間が残されている。アテネ・オリンピックを一つの境とし、アメリカだけでなく、すべての国が今は試行錯誤を繰り返している時期であり、世界選手権、オリンピックといった“真剣勝負”では、また「別の顔」を見せてくることだろう。  日本には“絶対的な切り札”上野がいる。しかし、今後は上野を攻略するために各国が血眼になってデータを収集し、分析を繰り返し、研究してくるはずである。上野だけに頼り切ったチームでは、「世界一」を狙うにはあまりにも心許ない。上野に続く投手の育成、走・攻・守すべての面でのレベルアップなど、まだまだやるべきことは数多くある。  日本が、現時点で「世界一にもっとも近いチーム」であることは疑いようのない事実である。しかし、その可能性をさらに高め、「100%」に限りなく近づけるためには、ここまでの戦いを検証・分析し、「勝つために何が必要か」を正しく把握した上で、残された時間で己を磨き、チームとしての完成度を高めていく必要がある。  勝った負けたに一喜一憂するのではなく、「チームの完成形」をしっかりと描き出し、そのために今、何をすべきかを逆算し、勝利につながるプレーの精度を高め、敗因につながる可能性のあるプレーは一つひとつ減らしていかなくてはならない。  「世界一」になる力は間違いなく有している。ただ、今回の勝利は決してそれを保証するものではない。「本当の勝負」はまだこれからだ。
■第3戦スターティングラインアップ
  ポジション 選手名  
 1番
 DP
 藤本 索子
 レオパレス21
 2番
 セカンド
 西山 麗
 日立ソフトウェア
 3番
 ショート
 内藤 恵美
 豊田自動織機
 4番
 センター
 山田 恵里
 日立ソフトウェア
 5番
 ライト
 田中 幹子
 豊田自動織機
 6番
 ファースト
 伊藤 幸子
 トヨタ自動車
 7番
 レフト
 馬渕 智子
 日立ソフトウェア
 8番
 キャッチャー
 吉田真由美
 戸田中央総合病院
 9番
 サード
 廣瀬 芽
 太陽誘電
 DEFO
 (ピッチャー)
 上野由岐子
 日立&ルネサス高崎
※選手交代
5回表 田中OUT→狩野亜由美IN(豊田自動織機)